2021/12/26（日）UP
（最終更新：2021/12/26 01:01）

ミットに快音を響かせた伊澤

　RIZIN大晦日大会『RIZIN.33』（さいたまSA）の女子MMAルールで、女子スーパーアトム級王者・浜崎朱加（39=AACC）と対戦する、伊澤星花（24=フリー）が25日、公開練習を行った。

　伊澤は現DEEP JEWELSストロー級王者。レスリング、柔道、女子相撲で実績を残し、昨年10月にMMAプロデビュー。3戦目にしてタイトルに挑戦し、当時の王者・本野美樹に一本勝ち。わずか8ヶ月でベルトを巻いた。
　今年10月には、大晦日にRENAと対戦する韓国強豪パク・シウから判定勝ちを収めるなど、超新星として注目を集めている。

【フォト】前戦の計量で伊澤がビキニで引き締まった腹筋＆ボディを見せる

　対する浜崎はRIZIN女子スーパーアトム級王者。今年3月に浅倉カンナ、9月に藤野恵実を下して連勝中と波に乗っている。

投げ技を披露する伊澤

　伊澤は公開練習で、最初に柔道の投げ、レスリングのタックルの動きを見せると、続けてミット打ちを披露。離れた距離からステップインしてのワンツー、相手の踏み込みに合わせてのミドルのカウンターと快音を響かせた。

　伊澤は現在のコンディションは「絶好調です！」といい、減量についてもいつも通りのペースで落ちており、計量日は仕上がった「割れた腹筋を披露します」と笑顔を見せた。

　投げや組みでレベルの高い動きを見せたのは、そのバックボーンから想像できたが、打撃についてもそのレベルの高さが見える。
「前回、ストライカーの選手（パク・シウ）とやって、その時に打撃の練習を沢山したので、その点で打撃のレベルが上がっています」と自信。
　打撃は2つのジムで練習しているといい、牛久絢太郎、昇侍、大原樹理といったRIZINで活躍する錚々たる面々に指導してもらっているというから、打撃のレベルの高さも理解できる。

　対戦相手の浜崎については「ずっとベルトを持っているだけあって、穴がない選手。女子格のエース。すごい尊敬しています」というが、その反面、今回の戦いには全くプレッシャーはないという。
　その理由は「自分の中のビジョンとして、今回のRIZINに出るのを最初の目標としてやってきたので、自分の中では目標通り。ここで勝って、もっと女子格闘技を引っ張っていきたい」と、その高い志にブレはない。

　RIZIN初参戦で、いきなり王者を相手とは思えないほどの落ち着いた様子で淡々と笑顔で語る伊澤。勝算について尋ねると「浜崎さんと組んだことがないので、やってみないと分からないが、半々だと思う」といい、自身の強みについてはスタミナ。「3ラウンド通して自分が攻め続ける。浜崎選手は寝ても、立っても強い選手なので、その中で体力を削って、そこから小さな穴を見つける。そこに勝ち目があるかなと。極める自信はあります」と笑顔を見せた。

　MMAプロ5戦目で女王と対戦する超新星の伊澤。本人にとっては“目標通り”のビッグサプライズを起こすことができるのか。

☆この大会の対戦カード、スケジュールなど詳細

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