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【RIZIN】リオ五輪レスリング銀の太田忍がMMA2勝目で台頭「一本が良かったけどKOで勝てて良かった」

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2022/01/01(土)UP

ケガを克服して前回の大みそかの借りを返した太田

  12月31日(木)にさいたまスーパーアリーナにて開催された『RIZIN.33 』のRIZIN MMAルール(61.0kg)5分3Rで、祖根寿麻(ZOOMER)を踏みつけ連打でKOした太田忍(パラエストラ柏)が試合後のインタビューに応じた。

 リオ五輪レスリング銀メダリストの太田は、祖根をカンヌキで投げテイクダウンするなど、オリンピックメダリストの力を発揮した。
 フィジカルの差が強調されたが、「そこが目立ったということは、僕のMMAの技術がまだということですね。これから、もっと出せるようにがんばります」と前向きにとらえた。
 テイクダウン後にトップポジションをキープし、最後は顔面へのサッカーボールキック、踏みつけでKOした。「サッカーボールキックは練習ではやりませんが、とっさに出ました。これはMMAの練習をやってきて、その場に応じた成果が出たなと思います」と成長したことを明かした。

太田が踏みつけでTKO勝利した瞬間

 祖根の打撃については、「強いことは知っていましたが、組みつけば僕のリズムで戦えることはわかっていたので、それが発揮できて良かったです」と太田。試合後に「大晦日、判定じゃダメだよ、KOじゃなきゃ!」と五味隆典の名言を使ったのは、「試合の時はあまり観客を意識できなかったんですが、終わってからは気持ち良くなって、あの言葉を使ってしまいました」と苦笑した。

 MMAデビューから1年経ったことについて太田は、「前回の大みそかは、所英男選手と対戦してヒジの靭帯断裂、筋断裂、胸骨骨挫傷、半年練習できませんでした。遅れてしまった半年を練習量だけではなく、研究も含めて、密度の濃い練習をしなければいけないと思っています」と厳しい環境を乗り越えてきた。

 そして太田は、「バンタム級GPが行われる中で、僕のバンタム級の試合が組まれた意味をよく理解しているつもりでした。中堅選手といわれる祖根選手に勝たなければいけない試合。一本で勝ちたかったのですが、KOで勝てたのは良かったです」と笑顔を見せた。

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