千葉真一「お別れの会」で大山倍達との組手や試合など”秘蔵映像”も、空手着や映画小道具を展示で偲ぶ
昨年8月に肺炎のため亡くなった俳優の千葉真一さん(82歳没)のお別れの会『さらば千葉真一!』が22日、東京・増上寺で行われた。
祭壇の遺影には千葉さんの主演映画『戦国自衛隊』での写真、その前には日本刀とヘルメットが飾られた。また、会場には映画で使用された柳生十兵衛の日本刀や小道具、そして愛用の極真空手着なども飾られた。
【フォト】千葉さんと大山総裁の組手シーンと、77年に千葉さんが極真の試合に出場しKO勝利する瞬間
会では発起人の一人、JAC代表・西田真吾氏や、影の軍団シリーズや柳生十兵衛暴れ旅などで監督を務めた関本郁夫氏らが千葉さんの遺影に向かって弔辞。
そして映像では故人を偲び、19年11月に開催された千葉さんの芸能生活60周年の映像の一部が公開。そこでは千葉さんがこれまで特にお世話になりすでに他界した3名の恩人にメッセージを送った。映画界では高倉健、深作欣二監督、そして空手界では極真空手の創始者・大山倍達総裁だ。
そこでは大山総裁と千葉さんの雪山での組手映像や77年に4月にハワイで開催された「日本代表極真チーム対ハワイ代表チーム」の日本代表として参戦し、前蹴りから飛び後ろ回し蹴りの連続技、後ろ蹴りがヒットするシーン、最後はボディ連打でKOするシーンなど、空手界でも出回っていない貴重な映像が紹介された。
その映像の後、千葉さんは「大山総裁、押忍!おかげさまで60年を迎えることができました。押忍、総裁がこよなく愛されました宮本武蔵の五輪書の中に”千日の稽古をもって『鍛』となし 万日の稽古をもって『錬』となす”これを鍛錬と呼ぶ。鍛錬という2文字は人の心を、精神をしっかりと育ててくれると、私に伝えてくれました。この精神は、今、我が息子たちにしっかりと伝えました。私も人生の役に立っております。大山総裁、本当にありがとうございました。押忍!」と挨拶された。
千葉さんは21歳の頃(昭和35年=1960年)に極真会館の前身である大山道場に入門。映画ではその経験を生かし『空手バカ一代』『ケンカ空手 極真拳』、そして全米でもヒットし千葉さんの名を海外に広めた『激突!殺人拳』など多くの空手映画で主演を務めてきた。
発起人に名を連ねた千葉さんの2人の息子である新田真剣佑(25)と眞栄田郷敦(22)はそれぞれ海外、そして大阪での仕事のため欠席したが、2人とも千葉さんから空手や武道の手解きを受けた。会では直筆の連名の手紙が司会者によって代読され「父と同じ俳優となり、もう少し話しておけば良かった」と父の他界を悔やむも「僕たちの心の中に父親、俳優としての千葉真一が今も変わらず息づいています」とメッセージを送った。
また長女の真瀬樹里(47)が喪主を務める「偲ぶ会」は同日に別の場所で行う予定だったがオミクロン株の感染拡大により延期に。
当会は千葉さんが設立した「ジャパン・アクション・クラブ(JAC)」のメンバーが発起人となり開催されたが、JAC代表・西田氏は「当初は一緒に行う予定だったが、12月15日の話し合いで別々にということになった」という。理由は趣旨の違いではないかと説明した。
なお、「偲ぶ会」の日程は後日発表される。
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