「試合前にお肉は食べない方がいい」ヴィーガンの”元年俸120円Jリーガー”安彦考真が警鐘の理由
”元年俸120円Jリーガー”で2月16日にキックボクシングイベント『RISE』(新宿FACE)でプロ野球西武の元投手・相内誠(27)を相手にプロデビューする安彦考真(44)。彼はアスリートながら動物性食品を口にしないヴィーガンだが、普段や試合前の食事について聞いてみた。
インタビューしたきっかけは安彦の1月30日のTwitter投稿からだ。
「ヴィーガンになって2年。そもそもは健康で強くて動ける体を作ることが目的で『食の旅』に出た。食事は満腹になることが目的ではない。体の些細な変化と相談をしながら食材を探す事が大事。だから僕はお肉の存在も否定はしない。ただこれだけはハッキリ言える。試合前には絶対お肉を食べない方がいい」と断言していた。
ヴィーガンは世界中で増えており、国内でもヴィーガン専門のレストランや、一般のハンバーガーショップでも大豆ミートのハンバーガーが販売されているほどだ。ヴィーガンの主な目的は動物の生命尊重の理由だが、安彦のように動ける体を目指しヴィーガンになるものも多い。肉は消化に体力を使うため、肉を食べた数時間、疲れが出てしまう人もいる。
安彦に試合前に肉を食べてはいけない理由を聞くと、やはり「内臓疲労を避けるため」という。
「食べたものが排泄されるまでの時間は個人差もありますが食後24〜72時間。その中で、口に入れたものは胃に2〜3時間滞在しますが、お肉や天ぷらなどの脂肪分の多い食べ物は4〜5時間滞在します。そこから小腸にいき、そこで5〜8時間、そのあと大腸へと向かい、そこで15〜20時間かけて徐々に固形化され便になります。これらを考えても、常に内臓は稼働していることがわかります」と内蔵のケアを説く。
普段、肉食をしている人は試合前どうすれば良いのかについては「試合前に関しては、最低でも3日前から内臓優先でコントロールするべきだと思います。僕はヴィーガンなので基本的には豆乳や豆腐、納豆などのより消化のいいものをチョイスします。野菜も固いものより柔らかいものを選びます。ただ、内臓の強さはお酒などと一緒で個人差があります。僕らは目で見えるものしか認識しようとしていないので、筋肉や食材に気を使いますが、内臓という目に見えないところにも感覚を研ぎ澄ませ、自分に合った食を摂ることが大事だと思います」と完全に肉食は否定しないが、自分の体と相談し、自分に合った食の調整を述べた。安彦は毎日16時間の断食(食事の間隔をあける)など内蔵ケアを行なっている。
ちなみに記者目線からヴィーガンになると大変だと思うのは、カレーやスープ類の食品成分表にある豚脂やチキンエキスの表記だ。そこまでこだわると、コンビニに行くと食べられるものが少なく、外食となればチキンエキスや鶏ガラが入っているかどうかを見極めるのはほぼ不可能に等しい。
安彦はパーティ、また食事に招かれた時は肉や魚、お酒は少しは口にするというが、個人の外食では「チキンエキスは気にしますが、(味噌汁などの)鰹だしは仕方ないときはそのままいただきます。家で食べるときは完全ヴィーガンです」と語った。
安彦は41歳1か月9日でJリーグデビュー。昨年から小比類巻道場主催の経営者を中心としたアマチュア格闘技イベント『EXECUTIVE FIGHT』に参戦し、アグレッシブなファイトと無尽蔵のスタミナでKO、ダウンを含む3勝無敗で2週間後の試合に挑む。果たして元西武の強打の相内にどのようなパフォーマンスを見せるのか期待される。
▶︎次のページは【フォト】安彦のある日の食事メニュー=写真3枚
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