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【KNOCK OUT】小笠原瑛作「倒し切ることに執着したい」、龍聖には「生意気言ってんじゃねえ」トーナメント開催アピール

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2022/03/13(日)UP

昨日の試合を振り返った小笠原

 3月12日(土)東京・後楽園ホールで開催された『KNOCK OUT 2022 vol.2』の一夜明け会見が13日(日)都内にて行われ、セミファイナルで、WBCムエタイ日本統一王者の大田拓真(新興ムエタイジム)を判定で下した小笠原瑛作(クロスポイント吉祥寺)が出席。試合を振り返った。

 大田に対して、序盤から左ローキック、ミドルキックで快音を響かせた小笠原。大田のパンチに対して、冷静に蹴り中心に攻撃を集めていき、30-28×3の判定で完勝した。

小笠原が蹴りで快音を響かせる

 磐石の強さを見せた小笠原だが、一夜明けて「モヤモヤする」と心境を明かす。「倒し切ってKOしないといけない。負けに近い気持ちになります。王者として守りに入っちゃっているのかなと思う部分がある」とのこと。

「攻めて倒し切ることに執着していきたい。そうでないと、KNOCK OUTをメジャーにしたいというところまで持ってこれない。一般の方にもわかりやすいファイトをしたい」という。KNOCK OUTの団体名の通り、“分かりやすく倒す”ことがテーマだ。

 倒し切る姿勢が失われたことについて「昔は強引にでも倒しにいっていたけど、それで負けていてブレーキがかかっているのかもしれない」という。小笠原は、18年の旧KNOCK OUTの舞台で、”新日本キックの至宝”江幡塁と対戦。序盤からスピードのある蹴り技で攻めまくったが、カウンターの右ストレート一撃で逆転KO負けを喫したこともある。そのような戦いも経験してのことなのかもしれない。

 だが「そろそろ外していかないといけない」との決意を語る。KNOCK OUTを更なる高みへ持っていくため、KOしにいくスタイルへのアジャストも課題となる。

ハイスピードのローキックを蹴り込む小笠原

 KNOCK OUT-REDスーパーバンタム級(-55kg)のベルトを持つ小笠原だが、今回57.5kgに階級を上げてみて「当たり負けもなく、パワーに差はなかった。力という部分で通用する強さを感じることは出来た」と、確かな手ごたえを感じた。

 KNOCK OUTフェザー級(-57.5kg)にはREDルールの王者・安本晴翔、BLACKルールの王者・龍聖など、強豪選手たちが揃う。小笠原はこの激戦区に殴り込みをかけることになる。

BLACKルールのフェザー級王者・龍聖(右)

「強いやつらと絡んでいって、決着つけて交わるのが面白い。他のチャンピオン以外の子とやるよりは、まとめて一気にやるトーナメントが出来ればと思います」とアピールする。当然ヒジ無し、有りのルールにおける壁はあるが「ルールが上手くできてチャンピオンが集まるトーナメントができれば、代々木を熱くできる」と、6月に開催されるビッグマッチでのカードを提案。

 それを聞いた宮田プロデューサーは「今年でフェザー級は良い流れが出てきた。この後、後楽園4連戦もあるので、その後の流れも含めて、代々木では少し考えます。チャンピオンの橋本道場さん、TRY HARD GYMさんとの調整もあるので、一案としてはおもしろいかな」とコメント。

REDルールのフェザー級王者・安本晴翔

 龍聖からは、以前のインタビューで小笠原について「興味ない」とのコメントもあった。それを聞いた小笠原は「(龍聖の)強気な発言は魅力だと思う。ある意味、こんな性格だけど『こんちくしょう (此畜生)』と思う。生意気なこといってんじゃねえよと。REDだけじゃなくて、BLACKの選手も気に食わないので、まとめてやろうぜというところはある」と言い放つ。温厚な性格の小笠原だが、この日は穏やかな雰囲気の中に”力強さ”を感じさせた。

 最後に「フェザー級で自分が中心になって、KOを盛り上げられるようなファイトを見せたい」とアピールした小笠原。今後のKNOCK OUTフェザー級戦線はどのように動いていくのか、目が離せない。

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