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バダ・ハリ戦で大暴動となり大会中止、RISE伊藤代表が遭遇した地獄の光景=3.20GLORY

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2022/03/24(木)UP

バダ・ハリvsウルソーセック戦の再起戦で暴動が起こった

 3月20日(日本時間)にベルギー・ハッセルトで開催されたキックボクシング・イベント『GLORY80』のバダ・ハリvsアーカディウス・ウルソーセック戦の途中で会場の観客が暴動を起こし、大会が中止となる騒ぎがあった。GLORYと提携し、現地を訪れていた伊藤隆RISE代表が、その騒動の様子を語ってくれた。

▶︎次ページは【動画】バダ・ハリ戦の途中で椅子や瓶が飛び交う大暴動勃発!

 伊藤代表は、GLORY女子スーパーバンタム級タイトルマッチでティファニー・ヴァン・スーストの王座へ挑んだRISE QUEENフライ級王者・小林愛三の試合をリングサイドで観戦(小林の3R TKO負け)。その後、セミファイナルのバダ・ハリ(37=オランダ)vsウルソーセック(29=ポーランド)戦の再戦で騒動が起きた。バダが2Rにウルソーセックの飛びヒザ蹴りでダウン。カウント8で立ち上がり、ラウンド終了。3Rを迎える時に、興奮した観客が瓶や椅子などをリングへ投げ入れ、さらに会場内で物が飛び交う事態に発展した。

小林愛三(左)はGLORY王者のティファニーに挑戦した

 伊藤代表は「試合開始から興奮した観客が大声を出したり、椅子の上に立って騒いでいましたが、目の前に椅子が飛んできて身の危険を感じました。バダのセコンドのメルヴィン・マヌーフやポーランドのセコンドがやめるように説得しても、止まらなかったです。最後は警察が入ってきて、催涙スプレーを使って暴れる観客を撃退することになり、そこで大会が中止になりました。その間、10分くらいの出来事だったと思います。GLORY側は『せっかくいい試合をしてくれたのに申し訳ない』と話していました」と振り返る。

 伊藤代表が現地で聞いた情報だと、これまでこんな事態になるのは初めてで、ポーランドのフーリガンの仕業ではないかという。今この事態を受けてGLORYは、地元当局の協力の下、今回の暴動に関与した者を調査・特定し、法定措置を含めた制裁を検討していると発表した。

原口健飛(左)は昨年、GLORY王者のペットパノムルンに判定負けを喫した

 騒動に巻き込まれたバダ・ハリ本人も21日に自身の公式SNSを更新。「残念だが、一つの小さなフーリガン集団の行為により、試合はキャンセルとなり、あの夜は台無しとなった。しかし、彼らの行為はキックボクシングやGLORYの価値観とは全く関係ない。私にとって初めての経験で、我々はこの様な行為と対決しなければいけない。私は、GLORYがこれからも変わらず、世界中の格闘技ファンに最高のイベントを提供し続けることを信じている。すぐに戻ってくる」とメッセージを配信した。

 また伊藤代表は、今後もGLORYとの関係を継続するという。そして、GLORYへの逆襲を誓った。

「たしかにティファニー選手は強かったですが、2ラウンドまでは階級上のチャンピオンを相手に小林が互角に戦い、努力すれば勝てない距離ではないことが分かりました。小林、原口健飛が負けて非常に悔しい思いをしたので、8月にはGLORYとの対抗戦を日本で開催したいと考えています。70から65kgを中心に、他の階級も含めて、ここからRISEが巻き返していきます」と伊藤代表。大変な思いをして帰国することになったが、胸には熱い思いを秘めていた。

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