2022/04/14（木）UP
（最終更新：2022/04/16 14:30）

MMAデビュー戦を迎える貴賢神が個別インタビューに応じた（C）RIZIN FF

　4月16日（土）東京・武蔵野の森総合スポーツプラザメインアリーナにて開催される『RIZIN TRIGGER 3rd』で、関根“シュレック”秀樹（48＝ボンサイブルテリア）と対戦する大相撲の元十両の貴賢神（たかけんしん/24＝フリー）が個別インタビューを行った。昨日13日配信の『RIZIN CONFESSIONS #96』では引退試合を控える髙阪剛が、「ヘビー級を託せる日本人が出てきたな。この時を待っていた」と語り、貴賢神がそれを視聴して「胸が熱くなった」と語った。

【動画】髙阪剛の檄で貴賢神がタックルに反応した素早い動き披露

　貴賢神はMMAファイターとしてのデビュー戦を二日後に控え、「待ちに待った日がついに来たという感じで楽しみです」と笑顔を見せた。練習環境は、アライアンスで髙阪剛に指導してもらっているだけではなく、シビサイ頌真に柔術とMMAを習っているという。さらに極真会館東京城北支部成増道場では“ブラックパンサー”ベイノアのもとで打撃を勉強しているようだ。

優しいよりも怖い存在になりたいと語る貴賢神（C）RIZIN FF

　ここまで積極的に取り組む背景には、これまでの力士出身のMMAファイターのイメージを変えたいという思いが強いからなのだろう。貴賢神に「力士らしく直線的な打撃で電車道（相撲用語＝相手に何もさせずに勝つ）を作りますか？」と質問すると、「それは展開次第ですね」と慎重に答えつつ、「でも力士だからというだけで、打撃でガンガンいってガス欠になってしまう展開は、素人かよと思いますね」と、これまでの力士出身MMAファイターと自分は違うと語る。

　さらに貴賢神は、「ファンの間では、自分が1Rもたないとか言われているようです。でも自分は、3R以上やり抜くために練習しているし、生半可な思いでやってない」とガス欠にならないことを主張した。

　たしかに24歳の貴賢神ならば、体力もスタミナは十分にあるはずだ。現在の体重は134kg。力士時代は150kgはあったようなので、素早く動けるようになっているともいう。

「髙阪先生には、体の使い方を教えてもらっています。構え方ひとつでも動きが変わってきますし、ヘビー級に合った戦い方もあります。うまく使い分けるようにしたいですね」と貴賢神。最後にプロとしてどう見られたいのか質問すると、「優しいよりも、怖いと思われたいです。ナメられたくないんで」と危険な雰囲気のあるファイターを目指すという。

　関根シュレック戦は、「顔面の骨を折る」と記者会見で宣言した貴賢神。決戦まであと2日。危険なMMAファイターがケージで誕生するかもしれない。

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