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美女柔道家ビロディド、2階級アップの挑戦は腕十字で一本勝ちも、五輪メダリストに敗れる

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2022/04/30(土)UP

ダリア・ビロディド(写真は48kg級で世界2連覇した19年の日本武道館にて)

 東京五輪・柔道女子-48kg級銅メダリストのダリア・ビロディド(21=ウクライナ)が4月29日、ブルガリア・ソフィアで開催の『ヨーロッパ柔道選手権』に参戦。
 昨年の東京五輪以来の9ヶ月ぶりの試合で、2階級アップの57kg級で挑んだ。
 1回戦は
19年ジュニア世界銅メダルのプレユニ・コーネリッセ(22=オランダ)に腕ひしぎ十字固めで一本勝ちで好スタート。
 しかし、2回戦で
12年のロンドン五輪銅メダルで今年のグランドスラム・テルアビブ金メダルのプリシラ・ネト(30=フランス)に開始1分、背負い投げで技ありを奪われ、最後まで逆転へ攻め続けるもポイントは奪えず優勢負けを喫した。

【フォト&動画】ビロディドが初戦、腕十字で一本勝ちの瞬間写真、2回戦で技ありを奪われる映像も

 48kg級で19年の世界選手権では19歳にして2連覇を達成したが、身体の成長から減量にも苦しんだ。172cmの高身長と負荷の高い練習で筋肉もつく。20年の東京五輪の優勝は固いと言われるも、コロナ禍で延期となり48kg級をさらに1年維持することに。減量苦もあり五輪まで52kg級で試合に挑み調整もしてきた。東京五輪では48kg級で銅メダルを獲得したが、スタミナ切れは過酷な減量によるものとも報じられた。今回、9kg重い2階級上の挑戦だったが、これまでは、それだけ過酷な減量だったということだろう。

 いきなり2階級アップはパワー面で厳しいと思われたが、試合は初戦を含め、2回戦も対等に渡り合った。映像を見る限り、パワー負けしている様子もなく、彼女の高身長からこの階級でも慣れることができれば活躍できるのではないだろうか。

 ビロディドは今年2月下旬からのロシア侵攻で、ウクライナでの生活が一変。地下での避難生活を経て母や祖母とスペイン・バレンシアへ避難。環境が一変し、気持ちが落ち込むこともあったが、バレンシア柔道クラブで強い意志を持ち稽古に励み、初の2階級アップでこの試合に挑んでいた。彼女の今後の活躍に期待したい。

▶︎次のページは【フォト&動画】ビロディドが初戦、腕十字で一本勝ちの瞬間写真、2回戦で技ありを奪われる映像も

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