朝倉海、マネル・ケイプにUFCドーピング失格問題の真相を聞く! 7月の朝倉のRIZIN再起戦に「セコンドに就く」とケイプ
アメリカ武者修行中の朝倉海(トライフォース赤坂)が昨日17日、自身のYouTubeチャンネルで、元RIZINバンタム級王者マネル・ケイプとの対談を配信した。ケイプは、先月24日に『UFC Fight Night 』へ出場する予定だったが、ドーピング検査で陽性となり、試合に出場できなかった。朝倉がこの真相を探るため、本人に直撃した。
冒頭で朝倉は、「日本でケイプが悪いことをしたのではないかと思っている人がいるかもしれないので、そうではないことを本人から話してもらいたいと思います」と今回の企画趣旨を説明。ケイプが、試合に出られなかった理由を明かした。
大会の数日前になり、UFCはドーピング検査で禁止薬物の陽性反応が出たため、ケイプの試合が行われなくなったことを発表。ケイプは、「テストで違反になりましたが、自分ではそう思っていませんでした。なぜならば、ピコグラムという、とても小さい量だったからです」と当時を振り返った。ちなみにピコグラムは1兆分の1グラムという超微量の単位で、人体には影響がないとも言われている。
またサプリメントは、UFCから支給されているものを摂取しているが、「所属するジムで貰ったものをワークアウト前に摂取するものもある。おそらく、そのサプリに(禁止薬物の成分が)入っていたのだと思う」とケイプは証言した。過去2戦ともジム支給のサプリを摂取して問題がなかったため、今回も大丈夫だろうという安心感があったとも話した。
ドーピング検査で陽性と診断された禁止薬物は、トゥリナボル。トゥリナボルは体重を増やしたり筋肉を大きくする薬で、アスリートがパフォーマンスを向上させるために密かに使用して問題となるアナボリックステロイドだ。ケイプは「私がテストを受けたのは4月9日、減量の真っ只中だったため、(筋肉量が増える)ステロイド系のドラッグは摂取できない」と反論している。
それに加えて、ケイプは多い時に月に2回もドーピング検査が行われることがあり、他の選手よりも多いことに違和感を覚えていたとも告白した。今回、ドーピング検査を行ったのはネバダ州アスレチックコミッションで、同州はとくに厳しいとの指摘もある。
ケイプはSNSで多くの批判にされされてきたというが、「気にしていない。私は真実の人間だから」と最後まで身の潔白を主張した。おそらく今後は、ジムから支給されたサプリメントを摂取することはないだろう。UFC側は救済措置として、6月11日(土)にシンガポールで開催される『UFC 275 』にケイプの出場を発表(8位のホジェリオ・ボントリンと対戦)。ここでケイプが勝てば、タイトルマッチへ大きく近づくこととなる。
話を聞いていた朝倉は「ドーピングで試合は流れてしまったけど、結果的にいい方向へ行ってますね」とフォローした。そして、「ケイプはシンガポールの試合が終わったら、日本に遊びに来るみたいですね。ケイプ、日本に来る?」と朝倉が質問すると、「はい。海の試合も見に行くよ」とケイプ。朝倉は「セコンドに就いてくれない?」と依頼すると、「分かった」とケイプはその場で約束した。
どうやら7月2日開催のRIZIN沖縄大会にケイプが来場し、朝倉のセコンドに就くという。かつてのライバルが友情でつながり、ともに助け合う姿に、喜んでいるファンも多いことだろう。2人の関係は、これからも見逃せなくなりそうだ。
▶次ページは、【動画】朝倉海がケイプとの大流血戦で見せた渾身のパンチ&計量で挑発フォト
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