2022/07/01（金）UP
（最終更新：2022/07/01 16:36）

ペットニポン・サックチョロボーvs名高・エイワスポーツジム（＝吉成名高）

　2022年7月3日（日）に神奈川・横浜大さん橋ホールで開催される『Shimizu presents BOM 36』で[タイ国プロムエタイ協会フライ級（50.80kg）＆WPMF世界フライ級ダブルタイトルマッチ]に挑む名高・エイワスポーツジム（＝吉成名高）のインタビューが届いた。

【動画】吉成名高がSB選手を相手に圧巻のKO勝利

　目の前の試合に今は集中しているという名高だが、タイで試合が出来るようにになれば現地で試合をしながら、会場で観ていた『THE MATCH』のような注目度の高い大会にもどんどん出たいという。今回はフライ級契約で減量がきつく、自分の中では「フライ級ラストマッチ」の気持ちで、これからは52～53kgあたりでしっかり戦っていきたいと語る。

　53kgといえば『THE MATCH』では黒田斗真vs風音、天心の弟・那須川龍心vs大久保琉唯の試合が組まれていた。名高は「僕は特にやりたい選手はいない。誰が相手でも試合が組まれれば、僕がやることは同じ。自分が『THE MATCH』のような大きな舞台のメインを張れるような大きな存在になって、みんなが注目してくれる試合をやっていきたいです」と展望を述べた。

鋭いローキックを放つ吉成名高（2022年3月）

　名高は今回、対戦相手のペットニポン・サックチョロボー（タイ）の保持するプロムエタイ協会のタイトルと、石井一成が返上したWPMF世界タイトルも懸けて戦う。自身の兄的存在の石井が巻いていたベルトでもあり「日本人が連続でWPMF世界タイトルを巻くことは凄いことだと思うので、さらに獲らないといけないという気持ちが強くなりました。僕の勝利を期待してくれていると思うので、しっかりいい試合を見せたいと思います」と意気込む。

　本場のトップ戦線で戦うタイ人選手との対戦は3年ぶりだという名高。「久しぶりなので、首相撲など、向こうのリズムで戦うことに少し不安があります。首相撲に合わせる攻撃だったり、組まれない練習だったりと、相手の映像を見てトレーナー陣といろいろと研究して対策しています。今の時代、便利なことにYouTubeでだいたいの選手の試合映像が見られるので、相手の癖を見抜いてそれに対してこういう動きをしようとかも考えています」と対策を練る。

　対戦相手のペットニポンへの印象は基本的にオールラウンダーとし「近づいてきてロックしてヒザを打つタイプというよりも、手が伸び切った位置で刺すようなヒザを出してくるような選手なので、そこはしっかり対策をしないといけないなと思います」「ミドルキックが上手く、今まで通りパンチでKO狙いにいくとミドルを合わせられると思うので、そこは警戒しています」と分析。

ヒジで切り裂く吉成（2020年12月）

　今年4月の内藤啓人戦前から、週1～2回ボクシング日本バンタム級王者・赤穂亮からパーソナルで指導も受け、攻撃の幅が凄く広がった感覚があるという名高。しかしパンチの技術はもちろん使うが、今回の試合もいつも通りのムエタイスタイルで挑むという。
「やはり向こうの技術で勝つことがカッコイイなと。ペットニポン選手はタイで名前のある選手で、もしかしたらタイの現地の方々も映像を見るかもしれないので、ムエタイのリズムでしっかり勝った方が向こうの人にも認められると思います」とタイ現地への思いも持つ。

　最後に名高は「今回、タイ国プロムエタイ協会フライ級タイトルマッチということで本場の選手と試合をするのは3年ぶりです。僕のKO勝ちを期待している方は多いと思うので、その期待以上のKO勝ちを見せて『やっぱり名高は凄い』と思ってもらえる試合をしたいと思います！」とファンにメッセージを送った。

☆この大会の詳細、対戦カード、チケット情報など

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