2022/07/25（月）UP
（最終更新：2022/07/25 09:01）

王者・池田（右）に野田（左）が挑む(C)K-1

　7月30日（土）東京・後楽園ホールで開催される『Krush.139』の［Krushバンタム級タイトルマッチ］で対決する、王者・池田幸司（ReBORN経堂）と挑戦者・野田蒼（月心会チーム侍）が公開練習を行った。

　両者とも、昨年5月のK-1横浜武道館大会での［K-1バンタム級日本最強決定トーナメント］に出場。優勝こそならなかったものの、その後勝ちを重ねて、池田は今年3月の『Krush.135』で壬生狼一輝を破って第8代Krushバンタム級王座戴冠。対する野田も同大会でトップ戦線の一角・松谷桐を下して、この挑戦権を手に入れた。

ひたすらローを蹴り込む池田(C)K-1

　王者・池田は、トレーナーの持つビッグミットに、気合いのこもった雄叫びを上げローキックを繰り出す。池田は一度もパンチを打つことなく、強烈な右のローキックを2分の間繰り出し続けた。

　今回の公開練習の意図について、池田は「野田選手、ちょこまかと動き回るんで、足から痛めつけようかなと思っています」とコメント。「それしか練習してないです。もう何も出来ないんじゃないですか？」と野田の足を潰すと、自信たっぷりにニヤリと笑ってみせた。

ミットに快音を響かせる(C)K-1

　野田には会見で「地味」という言葉を連発されて、挑発も受けてきたが「うるさいっすよね。まあ口しか取り柄がないんじゃないですか？負けられないじゃないですか、あんなガキに」と、モチベーションに変えて当日のリングに立つ。

　目指すのは「もう二度とやりたくねえなっていうぐらいのKOで、バンタム級の怪物的な感じで、見ている人も恐怖心が湧くような試合をしたいですね」という圧倒的な勝利で防衛するとした。

　対する野田もまた、公開練習のミット打ちで奥足ローキックを連発した。野田も「ローで心折って倒しても面白いなと思って蹴りまくりました」とコメント。公開練習でローキックでのKOを予告した王者と揃って、試合ではローキックが一つのキーポイントになりそうだ。

野田もまたローを連発(C)K-1

　野田は池田を「チャンピオンとして地味」と批判し続けてきたが、そこには野田が考える理想の王者像がある。
　野田は池田について「池田選手は手足も長くて強いですけど、地味だと思う。僕はあの選手がチャンピオンにおるのが嫌やし、自分が考える理想の形には池田選手のようなチャンピオンはいらない。だから僕がチャンピオンになって変わってやろうと思います」とバッサリ。

　”地味”な理由として「（池田は）ファイトスタイルは倒す方やし面白いんですけど、ファン目線から見た発言とか華が無い。言い方は悪いですけど、（池田は）誰でもなれそうな一般人みたい。たとえば今、格闘技を始めた人でも『あのくらいにはなれるんちゃうかな』って思われる気がする。僕はそうじゃなくて、人に夢を与えられるようなチャンピオンじゃないといけないと思っています」と自分が理想の王者になると熱く語る。

　最後に野田は「1Rで圧倒的に倒します。これからの俺に期待しておいてほしいです」と堂々たる1R KO宣言をして締めた。

☆この大会の対戦カード、スケジュール、チケット情報など

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