2022/07/25（月）UP
（最終更新：2022/07/25 15:32）

約2年振りに復帰する安保（C）K-1

　7月30日（土）東京・後楽園ホールで開催される『Krush.139』の[Krushライト級/3分3R・延長1R］で激突する、安保璃紅（team ALL-WIN）と昇也（士魂村上塾）のコメントが主催者を通じて届いた。

　安保は兄の安保瑠輝也と共に空手で活躍し、関西では“安保兄弟”として注目を集める。17年5月には、レオナ・ぺタスに勝利して、Krushスーパー・フェザー級王座を無敗のまま戴冠。19年11月には、フェザー級に階級を下げ、王座決定トーナメントに挑んだが、ムエタイのジャオスアヤイにKO負け。それ以来、約2年半ぶりの復帰戦となる。

18年には現在のK-1王者・朝久（右）とも拳を交えている安保

　前戦は、キャリア初のKO負けを喫した安保。「一生懸命やった上での結果だったので、正直心が折れてしまいました」と振り返る。だが、敗戦から時間が経ち「あのままでは終わりたくない。ここからまた大好きな格闘技で上を目指していきたいです」との思いが芽生えて来た。

　格闘技から離れていた間には「兄の（安保）瑠輝也も含めて、身近にいた選手たちがどんどん活躍して輝いている姿を見て『俺、何してんやろ』という気持ちになっていました」と大いに刺激を受け、自身に対して虚しさを感じていた。実際に練習を再開し「自分は格闘家なんだな」との意思を再確認できた。

17年にKrush王座を戴冠した安保、兄・瑠輝也（右）の存在もあり復帰を決意した

　兄の存在は復帰への大きな後押しとなった。「僕は瑠輝也にすごく恩返ししたい。僕が格闘技から離れている間、瑠輝也はことあるごとに僕のことを気にしてくれていて『お前もう格闘技やらんの？やるんやったら、俺は何でもするぞ』と何回も手を差し伸べてくれた。その瑠輝也に恩返しするんやったら、格闘技でもう一回活躍する以外ないと思っています」という。兄に対する感謝の気持ちを込め、もう一度リングで輝く姿を見せる覚悟だ。

　今後については「ライト級は強い選手が沢山いるので、そのトップ戦線に自分が食い込んでいきたい。自分は挑戦する立場なので、これからどんどんチャレンジしていきたい。僕はK-1チャンピオンの朝久（泰央）選手には一回負けていますけど、今のライト級の選手とはほぼ初対決になるので、僕もファンのみなさんも楽しみな組み合わせが多いと思う。僕が復帰することでK-1・Krushのライト級を盛り上げていきたいと思います」と語った。