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【キック】幻冬舎の箕輪厚介、20kg重い入江巨之の圧倒的パワーにも大健闘「今までこんな激しかった試合はない」(小比類巻貴之)

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2022/12/10(土)UP

幻冬舎の編集者・箕輪は社会人キック3戦目で20kg上の強豪入江にキックを放つ

 12月9日(金)、東京・八芳園にて経営者らが参戦する社会人キックボクシングイベント『EXECUTIVE FIGHT』(以下、エグゼクティブファイト)が開催された。
 メインのキックボクシング(無差別級)では、キック3戦目の幻冬舎の有名編集者である箕輪厚介(37)とキック初参戦となる剣道全国大会で活躍したサムライパートナーズの入江巨之(37)が対戦した。

【フォト】セコンドの見城徹、才賀紀左衛門らが熱い声援、両者の激闘写真

 この試合は箕輪の方が入江と戦いたいと実現したもの。以前から知り合いだった2人、箕輪はダイエット目的でキックを始めたが試合がないと長続きしないと言うことから、太って強そうでもない入江を3戦目の相手に指名した。しかし調べてみると剣道の強豪でベンチも高重量を挙げ、肥満と言うよりサモア人的な筋肉だと言うことが判明。「知ってたら試合に挑まなかった」と言う。同じ1985年のビジネスパーソンでは入江を最強と見る箕輪。体重は箕輪の70kgに対し約20kg重い入江。当初グローブハンデ、ヘッドギアをつけるか検討されたが無しと言うことで両者合意、14オンスグローブで行われた。

箕輪は幻冬舎の見城徹社長(中)とキックトレーナーの大野崇とともに入場

 互いに入場、箕輪はセコンドの幻冬舎社長の見城徹、キックトレーナーの大野崇を従えリングイン。入江はセコンドの才賀紀左衛門とともにリングインした。

 入江は「試合を盛り上げるために手を抜かず全力で行く」との試合前の言葉通り、試合開始早々に圧力をかけ攻める。その重いパンチが一発でも被弾すると大きなダメージにつながるため、距離を取りサークリングする箕輪、カーフキックに行くも入江に簡単にかわされる。

入江のパワフルな攻め

 入江がパンチで突進すると箕輪はクリンチ、そしてパンチにつなげるが入江はしっかりガードし再び突進。ステップでもかわす箕輪だが、入江の圧倒的パワーに押されてしまう。1ラウンド終盤に入江の一発の右フックが箕輪にヒットし動きが止まるが、それでも立ち続けクリンチに行く箕輪。

 2ラウンド、キックからクリンチにつなぐ箕輪だが、そのクリンチにヒザ蹴りを入れていく入江。中盤に箕輪はバックブローからの左フックをクリーンヒットさせ逆転の機運に会場が大きく沸く。箕輪は攻撃とクリンチをうまく使いわけ、クリーンヒットを回避するも、入江がパワーで押し切り判定勝ちを奪った。

箕輪のカーフキックをかわす入江

 20kg重い入江に立ち向かった箕輪に、試合後に作戦について聞くと「カーフキックかわされた。それしかなかった」と語り「クリンチは作戦ではなかったが、その練習はしてきた」とも言い、試合中のクリンチと離れぎわの攻撃の試合巧者ぶりは日頃の練習の成果が出たようだ。

 なお、大会MVPは入江が獲得した。主催の小比類巻貴之は生配信の解説で「今までこんな激しかった試合はない」とも語った。会場の応援も熱く盛り上がったこの社会人キック。今後、入江を破る選手が現れるかにも注目していきたい。

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