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カシメロ”KO勝ち変更”の経緯が公開、赤穂側からKO負け説明があった!パンチでアゴも骨折

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2022/12/22(木)UP

カシメロ の猛攻に立ち上がれなくなった赤穂、ラビットパンチの無効試合からKOに変更となった

 123日に韓国・仁川のパラダイスシティホテルにて行われたプロボクシング[スーパーバンタム級8回戦]で、前WBOバンタム級王者ジョンリエル・カシメロ(33=フィリピン)のパンチを後頭部へ受け続行不可能で無効試合となった赤穂亮(36=横浜光)。この結果を韓国ボクシングメンバーズコミッション(KBM)がカシメロのKO勝ちにすると昨夜22日に発表、その書簡が公開された。決め手は赤穂側からのKO負けを認めた手紙にあったという。

【フォト&動画】この書簡と、問題の2Rの試合映像も

 フィリピンのゲーム・アミューズメント委員会(GAB)がカシメロの結果を再調査するよう申請しており、その結果、一転カシメロのKO勝ちとし、GABがそのKBMが発表した書簡を21日に公開した。そこには無効試合になった経緯と、赤穂側がKO負けを認めた詳細について綴られていた。

このKO裁定の公式書簡

 韓国ボクシングメンバーズコミッションのジョン・ファン代表は「私たちは、2回の審議委員会を開催し、この問題について議論してきました。試合中、レフェリーがカシメロに赤穂の後頭部を打ったことを注意したところ、赤穂は後頭部の痛みを訴えた。レフェリーは赤穂に5分間の休息を与えたが、赤穂は『戦えない』と言い、試合は『ノーコンテスト』で終了した。『ノーコンテスト』はKBMのルール上、問題ない」とまず、ここまでは反則の後頭部のラビットパンチでの結果に問題はないとした。

「さらに赤穂のダメージはカシメロの後頭部への打撃が影響したとは思えない。赤穂は、カシメロの通常の攻撃ですでに大きなダメージを受けていた。しかし、証拠がなかった」としたが続けて「試合後、赤穂はKBMに宛てた手紙で『KO負け』と主張している。赤穂が所属する横浜光ジムも、赤穂のKO負けを認めている。赤穂は、受けたダメージはパンチが後頭部に当たった衝撃によるものではないとし、一旦休んで再戦しようとしたが、無理だと諦めて、自分のKO負けであることを認めた。後頭部を打ったことで試合が不可能になったわけではないことを認めていることから、これが証拠となった」と綴られている。

カシメロ の猛攻、後頭部のラビットパンチが入った瞬間、赤穂の顔が朦朧としている(Naoki Fukuda)

 最後にメッセージとして「ボクシングは、野球やサッカーなどの他のスポーツで適用されているビデオリーディングはないが、クリーンなスポーツを目指すのであれば、結果が変わるのは当然です。競技は、すべての状況を正確に判断することはできない。何が起こるかは誰にもわからないのだ。そこで、KBMは試合結果を『ノーコンテスト』からカジメロの『KO勝ち』に変更することにした」とした。

 再調査を要請していたGABは「私たちGABはKBMの決定を支持し、同委員会のボクシング規制の機能を引き続きサポートする予定です。また、GABはKBMとともに、カシメロと赤穂の今後の活躍を祈っています」とSNSで発表した。

 なお、赤穂は自身のYouTubeで8日「2ラウンドしかやってないが、44戦今までやってきてダメージは一番。アゴにもヒビが。このアゴの骨折はカシメロのパンチによるもの。ダメージの部分でも向こうはピンピンしていた。自分はゴングで、次いけなかったので、自分的には戦いに負けたという感じですね」と語っていた。

▶︎次のページは【フォト&動画】この書簡と、問題の2Rの試合映像も

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