【RIZIN vs. Bellator】扇久保博正、3度目の堀口恭司戦へ「削り合いになったら面白い」1ヶ月前に生まれた息子、妻のために

2022/12/29（木）UP
（最終更新：2022/12/29 16:39）

　12月31日（土）さいたまスーパーアリーナで開催される『湘南美容クリニック presents RIZIN.40』の個別インタビューが29日に都内にて行なわれた。
　RIZINバンタム級王者、第7代Bellator世界バンタム級王者の堀口恭司（アメリカン・トップチーム）と対戦する、扇久保博正（パラエストラ松戸）が試合に向けての意気込みを語った。

【動画】扇久保博正、堀口戦2週間前に“気合”の公開練習映像

　扇久保は、13年の修斗と18年7月のRIZINで過去2回対戦するも、いずれも敗北を喫している。今回はRIZIN vs. Bellatorの対抗戦で、扇久保がRIZIN、堀口がBellatorを代表して、3度目の対戦を迎える。

　決戦を控えて「この10年間は、堀口選手に勝つために戦ってきたと言っても過言ではない。明後日、戦えることを嬉しく思っている」と心境を語る。打倒・堀口を掲げて、昨年はRIZINバンタム級JAPAN GRAND-PRIX 2021優勝を成し遂げた扇久保。その実力を見せられるか。

　堀口については、以前からの印象と変わらず、寝技やレスリング、打撃のできる”トータルファイター”と認識。「ここで勝って、RIZINでのフライ級を盛り上げていきたいとすごく思っています」と国内フライ級ナンバーワンの称号を勝ち取り、来年へつなげたいところ。

　記者からのどのようなファイターとして名を残したいか、との問いには「年齢も35歳になって、16年戦っていますが、ちょっとずつ終わりというのは見えてきているのは事実。自分のファイトスタイルは泥臭くても勝ちに行く。最後まで諦めずに戦うファイターとして、皆さんの記憶も残りたいと思っています」とコメント。

　扇久保の持ち味は、長いラウンドでも必死に食らいつき、相手を引きずり込む粘り強さ。昨年大晦日には、朝倉海の打撃勝負を避けた上で、タックルを中心にペースを掴んで、完勝している。堀口戦へ、「結構、長いラウンド行くんじゃないかなと思っています」と予想するだけに、期待が持てそうだ。

　続けて、記者から堀口より有利な点を問われると「打たれ強さ」とする。とはいえ、堀口の独特なステップから繰り出す打撃には「過去2回戦って、どれくらい遠いかは重々分かっている。そこは明後日は打破していきたい」と警戒する。

　3度目の対戦へ向けて、扇久保自身、プライベートで大きな変化があった。「練習で勝つという気持ちを高めていくのは当たり前のこと。今回は何より1ヶ月前に息子が生まれたので、それがパワーになっていて、息子と妻のため、家族のために、全身全霊かけて戦って勝ちたいと心から思っています」という。

　その決意が、試合に出るかと問われると「出ると思います。削り合いの展開になった時、すごい面白い試合になると思う。期待してほしいですね」と話した。扇久保は、打・投・極・根性のニックネーム通り、堀口を自身のペースに引き込み、悲願の“堀口越え”なるか。

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