【NARIAGARI】皇治、“電話ボックス戦”の批判に反応、皇治と運営側が説明=独自取材
皇治(33=TEAM ONE)がプロデュースする格闘技団体の『NARIAGARI』。賞金総額200万円のファイトマネーを目玉に成り上がりを目指すファイターらが、2月5日(日)大阪・176BOXにて競い合う。その選手選別のオーディションの一つとして使用された電話ボックスを模した「NARIAGARI BOX」(ナリアガリボックス)が話題に。危険ではないかとの声が上がったが、イーファイトが皇治と運営側に直接取材した。
【動画】議論を呼んだ”電話ボックス戦”の映像を一部公開!皇治が“パクった”というロシアの電話BOXファイトの映像も
電話ボックスの様な狭いケージ空間の中で殴り合うスパーリング。まるで檻の中で戦う見た目と相まって安全面を危惧する声が上がった。
「素人や経験の浅い選手がやるにはちょっとダメージが心配」「素人だと加減が分からず殴り続け、取り返しのつかない大事故になる可能性が」などの意見が。
皇治はこれに対しSNSで「パンチが1番伸びない距離で殴り合える空間。リングでの素人の闘いが一番危ない」と説明するも、RIZINで活躍する格闘家の平本蓮がこれをリツイートし「パンチが1番伸びなくてもスウェイバックする後ろのスペースがないし、格闘技でのKOが1番多いのはストレートよりもフックの方が多い。パンチが1番伸びないから安全なんてない」と返すなどした。
議論が巻き起こった「NARIAGARI BOX」。イーファイト編集部がまず運営サイドにこの件で質問したところ、まず「NARIAGARI BOX」は格闘技経験の少ない選手の安全面を考慮したものであることを説明。ここで戦う選手は書類選考の際に決定し、体格差を合わせながら行っているとした。
ルールや形式については、試合時間は30秒間、可能な攻撃はグローブ装着のパンチのみ、肘打ちや蹴りもない。ボックスの広さは、ボクシングのディフェンス技術の一つであるクリンチ(お互いが抱き合う)状態の距離をイメージした狭いスペース。それ故、パンチの威力は大きく半減し、当然のごとく“素人”が運よく相手を倒す様な“ブン回し”パンチでKOされる危険性もない。
加えて、ボックスのすぐ横に審判が立っており、決着を判断した場合や不測の事態が起きた時はすぐに止めるとの安全処置も行われているという。
また、皇治がこの「NARIAGARI BOX」のアイディアの元として、ロシアで行われた“電話ボックスファイト”を“パクったと話したが、実際、この電話ボックスファイトで使用されているものより、さらに狭い様だ。
プロデューサーの皇治も事前にこのボックスに入り、動きのチェックをしたという入念ぶり。オーディションで実施したスパーリングでも、リングとこのボックスで行った2種類があったが、リングでは6個のKOが出たが、このボックスでは1つのダウンもなく大きく負傷した者もいなかったという。
運営サイドの説明に加え、皇治にもインタビュー。「NARIAGARI BOX」起用の趣旨について説明した。「成り上がりたい気持ちはあっても、素人がファイターと一緒のリングに上がれるほど甘くない。素人は広いリングで魅せる技術も体力もなく、かえって危険。このフックもできない狭い空間で出せるのは“根性”だけなんです」
続けて「いじめられっ子が良い試合をしたり、会場でスタンデインングオベーションが出る様な拍手喝采な戦いが沢山あった。みんな根性を見せてくれた。このボックスは夢を叶える箱なんです」と、このボックスファイトに大きな期待を込めた。
今回の企画について「自分は格闘技を盛り上げるためにやっています」と語る皇治。ただ、今回の議論の反応を真摯に受け止める様子で「様々な批判的な意見も取り入れながら、運営と改善に努めます。それでも反対する声が強ければ、廃止にしても良いと思っています」と語った。
安全面の議論はあるものの、本大会は「成り上りたいやつ、出てこい」をコンセプトに出場者を募集しており、今回の「NARIAGARI BOX」は、皇治自身が最も大切にする「根性を魅せる」にはうってつけのものなのかもしれない。今後の動向にも注目だ。
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