2023/02/16（木）UP
（最終更新：2023/02/16 05:29）

フライ級王者・田丸（左）と風音が世界トーナメントの枠を懸け争う

　3月26日（日）に東京・有明アリーナで開催される『RISE ELDORADO 2023』の最終追加カード発表会見が15日、行われた。昨年10月、スーパーフライ級（-53kg）王者・大﨑一貴に敗れ王座戴冠を逃した風音（TEAM TEPPEN）が、再起戦で昨年10月にフライ級（51.5kg）王者となった田丸辰（TRY HARD GYM）と対戦する。また、その2人に勝利している大﨑一貴（OISHI GYM）は、13戦12勝（5KO）1分の戦績を持つというハビエル・セシーリオ（スペイン）と対戦する。

【動画】大﨑一貴が滅多打ちKO勝利、ムエタイ強豪にも王者の貫禄

　風音vs田丸の一戦は、2人の階級よりも重い、-54kg契約戦（3分3R延長1R）となる。

　その理由として、伊藤RISE代表は「7月2日の大阪大会から、WORLD SERIES 54kg トーナメントをやります。次いで（準決勝が）8月26日、大田区総合体育館。10月か11月に決勝を行います。賞金は1000万円」と54kgで世界トーナメントを行うと発表。
　そして「この2人はその予選になります」と、勝者がトーナメントメンバーとなると説明した。

■風音「何で俺が青コーナー」田丸「軽量級の中心が誰かわからせる」

「今は相手には興味ない」と求道モードの風音

　風音は相手の田丸について「よく『田丸とやらせろ』とという（煽り）映像が使われるんですけど。あの時はやりたかったけど、今はそうでもない」とバッサリ。
　また「21年のトーナメント、自分が優勝してるし、田丸選手は負けているし。そのレベルじゃないかな。今回も『なんで俺が青コーナーやねん』って思ってるんで」と言いたい放題だ。

　世界トーナメントの予選になっていることについては「燃えないわけがない。気合バチクソ入ってる」とモチベーションは高い。さらに大﨑戦の後から「戦い方を一新したんで、まず次を見てほしい。楽しみにしていて」とパフォーマンスも変わるようだ。

田丸は風音を倒し復権を狙う

　対する田丸は風音について「全然注目していなかったのですが、今は軽量級トップ。トーナメントで優勝したので、（言われても）特に何とも思わない」と現在の強さを認める。
　その上で「風音選手は強いんですけど、圧倒的に勝って、今後の軽量級の中心が誰になるのかわからせたい」と静かに闘志をみなぎらせた。

　なお、54kgトーナメントは、スーパーフライ級（53kg）と、バンタム級（55kg）の間の体重となる。
　伊藤代表によると、53～55kg近辺から日本人を多くても4人、残りを世界の強豪から選出した、8人制のトーナメントとなるという。なお、スーパーフライ級王者の大﨑一貴は出場確定とのことだ。
　風音と田丸、どちらが限られた日本人枠を獲得するのか。

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