2023/03/29（水）UP
（最終更新：2023/03/29 12:34）

天心は与那覇（左）とどんな試合を見せるのだろうか

　4月8日（土）有明アリーナにて那須川天心（帝拳）のプロボクシングデビュー戦が行われるが、元世界2階級制覇王者でWBA世界スーパーバンタム級1位の亀田和毅（31＝TMK GYM所属/43戦40勝（22KO）3敗）が自身のYouTubeチャンネルで、勝敗予想と那須川との対戦の可能性について言及した。

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ボクシングプロデビューを迎える天心

　那須川はスーパーバンタム級（55.34kg以下）6回戦で、日本バンタム級4位の与那覇勇気（真正）と対戦する。まず亀田は、ポスターに天心が大きく掲載されていることについて、「いいんちゃう。知名度があるんだから。試合もメインちゃう。海外ではデビュー戦だろうが2戦目だろうが、知名度のある選手がメインになることもある」と指摘し、天心が特別扱いされることについて当然と見ているようだ。

　実力については「天心は最初は蹴りで、最後はボクシングに転向するからか、パンチで倒していたけど。パンチ力で倒すタイプではなく、タイミングでポンっと倒す感じ。とにかくスピードは速い」と分析した。

　亀田は天心と対戦する与那覇のことを知らないようだが、「天心は大きい舞台で戦っているやんか。だから緊張しないんじゃないか。小さい時から大きい舞台で戦っているから、それは強いんちゃう。あと与那覇選手はバンタム級やから、今まで1個下の階級の練習をして、今度は上で戦うわけや」と主に３つの理由で天心が有利と見ていた。

　だが与那覇がアマチュアボクシングで63戦（50勝27KO）していることを知ると「アマチュアが長いのならば、うまいんちゃう。アマチュア経験が長い選手は上手や。それなりにやれるんちゃうかな」と評価した。

亀田和毅（左）が那須川天心（右）の対戦はあるか

　上記の条件を加味した上で亀田は、「天心の判定勝ち」と予想した。さらに「倒すのはないと思う。（与那覇が）打たれ強いのかどうか見てないから分からへんけど、スピードで言えば天心。これが10回戦とかだったら話は別だけど、6回戦やったら普通に天心の判定勝ち」と見ていた。与那覇が健闘する可能性もあるが「大きい舞台で戦っていないと思うので、そこの差が出ると思う。空回りしてズルズルいって、そのまま終わるパターン」と亀田は分析した。

　天心の今後について亀田は「今回、6回戦で2回勝って、今年A級になれる。でも今回勝って、次に世界ランカーと対戦、3戦目で世界戦というのはやろうとすればできる」と解説。自身との対戦の可能性にも触れて、「階級も同じやんか。今後、戦う可能性もあるか分からへんし、面白いな。俺は全然、戦うで」と前向きな姿勢を見せた。

　亀田は以前から「ノンタイトルでも構わないので対戦して盛り上げたい」と話していたが、今も考え方は同じで、タイトルに関係なくボクシング界を盛り上げていきたいとコメントした。

　亀田は天心のデビュー戦当日、アメリカ・テキサス州サンアントニオで行われる現WBAスーパー・IBF世界スーパーバンタム級統一王者のムロジョン・アフマダリエフ（28＝ウズベキスタン）とマーロン・タパレス（30＝フィリピン）の試合を観戦する予定だというが、天心の試合ももちろん気にかけていた。

　天心がデビュー戦で、どんな姿を見せるのか。亀田との対戦の可能性も含めて、大きな注目を集めそうだ。

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