2023/03/29（水）UP
（最終更新：2023/03/29 17:32）

武尊は日本を背負う気持ちで白いスーツと赤ネクタイで登壇したという

　3月29日（水）に再起戦の発表会見を行ったK-1三階級制覇の武尊（31=team VASILEUS）が囲み取材に応じ、チームJAPANの同志を集めて「世界と戦いたい」と明かし、野杁正明や吉成名高、KANAらの名前を挙げた。

　今回の会見は2部制で行われ、1部はABEMAとの専属PPV契約（1試合最低報酬1億円）の発表、2部では6月24日（土・現地時間）にフランス・パリで開催される『Impact in Paris』の［ISKA K-1ルール世界61kgタイトルマッチ］として、63.5kg王者のベイリー・サグデン（25=英国）と王座決定戦を行う（3分5R、K-1ルール）ことが明かされた。

　1部で武尊は濃いブラウン系のスーツ姿で登壇したが、2部では白いスーツと赤いネクタイで現れた。白スーツは3、4年ぶりと話す武尊は、「フェザー級トーナメントで初めてこのスーツを着た時に、その時も相手が今回と同じイギリスの選手だったので、ゲン担ぎのために着ました。そして、初心を思い出すことと日の丸のカラーをイメージしました」と話した。

　会見でも話していたが武尊は、団体の垣根を外し「日本代表として世界と戦いたい」という意識が強く、白いスーツにその強い思いが込められているという。「一人の選手としては勝ちたいという思いですが、今は日本の格闘技界を背負っているつもりです」と武尊は言う。

　その裏には、野球のWBCでの日本代表の活躍や、昨年のサッカーワールドカップでの熱狂ぶりを目の当たりにして、「結果を残せば、スポーツ界では注目される。格闘技でも、日本のヘビー級がそうだったように、日本の格闘技が世界の中心になりたい。格闘技のワールドカップが実現でできるように、がんばります」と武尊は熱く語った。

　6月の再起戦は、他にも日本から参加する選手が出てきてほしいと提案した武尊は具体名を聞かれると、「日本にはたくさん強い選手がいますが、野杁正明、吉成名高、KANAとかにも出てきてほしいです」と呼びかけた。

　団体の垣根を超えた試合が実現しつつある現在の立ち技格闘技界の流れの中で、武尊の今回の言動が、さらに良い影響を与えることになるかもしれない。今後も武尊の言動に注目が集まりそうだ。

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