51歳“キックのカリスマ”立嶋篤史、吉成名高とエキシビションマッチで「勉強になった」
7月23日(日)神奈川・藤沢市秩父宮記念体育館で開催されたキックボクシングイベント『湘南ファイトチャレンジ2023』では、100戦目を超えた“キックのカリスマ”立嶋篤史(51=ASSHI-PROJECT)と、3大ムエタイタイトル制覇の偉業を達成した天才・吉成名高(22=エイワスポーツジム)がエキシビションマッチで対戦。緊張感のある攻防を繰り広げた。
立嶋は、90年代のキックボクシング黄金期を築き、のちにK-1MAX世界王者となる若かりし頃の魔裟斗と一緒に練習した“キックのカリスマ”。
一方の吉成は、日本人初の「ラジャダムナン」と「ルンピニー」の統一王者(ミニフライ級)。22年7月には格式高いタイ国プロムエタイ協会のタイトルも獲得し、破格の強さを見せている天才ファイターだ。今年7月には、ウェウワー・ウォークリンパトゥムに勝利して、外国人として史上初のラジャダムナンスタジアム2階級制覇王者となった。
イベントを主催する湘南ファイトクラブ代表の岡林章氏は、およそ36年前、立嶋がタイでのプロデビュー戦時から世話になり、その後も練習場所を提供してもらうなど、 関係の深い人物だという。そんな岡林氏からのオファーはなんと、吉成とのエキシビションマッチ。これを立嶋は「お役に立てるなら」と快諾した。
両者はいつものテーマ曲で入場。立嶋もコールの際、恒例の居合切りを披露する。2分間のエキシビション。それまでの友好的な空気はゴングがなると一変、両者の対峙した距離に凍てついた緊張が走る。その空気は会場全体に伝搬し、全員が固唾を飲みリングを見守る静寂が訪れた。
吉成がロー(キック)、ミドル(キック)と切れ味鋭い蹴りを披露すると、立嶋はパンチで応戦。蹴りの吉成に対し、パンチの立嶋。ステップの音と、鋭い打撃音のみが会場に響く。試合終盤、吉成はセンチャイキック。立嶋はパンチと蹴りのコンビネーションを披露。多彩な攻撃の交錯が熱を帯びたところで、タイムアップとなった。
両者は絶妙な加減で闘っているため、ダメージを与えるような攻撃はないものの、多岐にわたる鋭い攻撃を2分間に渡り披露した。試合終了のゴングを合図に、張り詰めていた緊張感が解かれると、両者は笑顔で挨拶。
リング上のインタビューで吉成は「向かい合ってオーラを感じた」とコメント。立嶋は「勉強になりました」と話した。キックボクシング界を彩る両雄のエキシビションはお互いにとって、実りあるものとなったようだ。
▶︎次ページは【動画】立嶋と吉成の緊張感溢れるエキシビションマッチ!
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