55歳の元UFC王者、前半圧倒も“疲労”で棄権!疲れきった表情に
10月14日(現地時間)米アイオワ州で行われたMMAイベント『ケージド・アグレッション 36』で、初代UFC世界ウェルター級王者パット・ミレティッチ(アメリカ)が、55歳にして15年ぶりにMMA参戦した。
ミレティッチは17歳下のUFCファイター相手に1Rにはダウンを奪い、2Rも打撃やテイクダウンで圧倒するも3R開始前に「疲労のため」試合を棄権。TKO負けとなってしまった。
【動画・フォト】55歳ミレティッチがダウンを奪う!しかし棄権し、疲れきった表情…
ミレティッチは98年にUFCウェルター級王座を戴冠し、4度の防衛に成功。14年にはUFC殿堂入りも果たした。
08年の試合を最後にMMAから離れていたが、20年には16年間服役したプロボクシング元2階級制覇マイケル・ナンとのキックボクシング試合を行った。
相手のマイク・ジャクソン(38=アメリカ)はMMA4戦のキャリア全てがUFCという珍しい選手。18年にはプロレスラー・CMパンクの相手に抜擢され、判定勝利した(後にジャクソンのマリファナ陽性でノーコンテストに)。22年10月に判定負けし、これが現在最後の試合となっている。
2人は元々師弟関係でもあったが、左翼系ジャーナリストでもあるジャクソンが、21年1月の米議事堂襲撃事件にミレティッチが”テロリストとして”関わっていたと報道。これがきっかけとなり、ミレティッチはMMA団体『LFA』の解説役から降板した因縁がある。
ミレティッチはその後SNS等で「彼は私の人生を破壊しようとした。報復が必要だ」と度々語っており、試合前にも「目的はただ一つ、彼を担架で運び出すことだ」と息巻いていた。
試合は約79.4kgの契約戦(5分3R)。序盤からミレティッチのペース。ミレティッチがテイクダウンしては、ジャクソンが立ち上がった所を右ストレートでダウンを奪う!上になってはキムラ、腕十字を狙いつつヒジを次々に落とし圧倒する。
2Rでもミレティッチがグラウンドで圧倒するが、後半ジャクソンが立ち上がり、パンチを振るい始める。ミレティッチはクリーンヒットは許さないものの、疲労の様子が明らかだ。
そして3R開始時になっても、ミレティッチは疲労で椅子から立ち上がることが出来ない。疲労を理由に、3Rは開始されず、ミレティッチは2R5分TKOで敗北してしまった。
ミレティッチは試合後「今までの試合の中では起こらなかったことだが、ガス欠になったんだ。2Rの途中からは文字通り息が出来なくなった。今回全力で練習したのに、自分を卑怯者だと思ったよ…。マイクは賢明な戦いをした、脱帽する」と潔く負けを認めた。
ミレティッチは今後、しばらくアリゾナの山に籠って精神的な修行をすると語っている。
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