2024/01/20（土）UP
（最終更新：2024/01/20 18:59）

海人（右）が元ONE王者ペットモラコット（左）と激突、紛れもない強敵だ

　2月10日（土）東京・後楽園ホールで開催される『SHOOTBOXING 2024 act.1』の70.0kg契約/エキスパートクラス特別ルール/3分3R延長無制限R※ヒジあり］では、海人（26=TEAM F.O.D）と、元ONEムエタイ世界フェザー級王者ペットモラコット・ペッティンディーアカデミー（29=タイ）が対決する。
　ヒジありの危険な試合だが、インタビューでは海人、ペットモラコット共にKOを狙うと宣言した。　

【動画】あまりにも速すぎる！海人がヒジで“見えないダウン”を奪取、スロー動画も

　海人は、昨年3月にRISEミドル級王座を戴冠すると、6月にはSB世界スーパーウェルター級王座も獲得。8月はGLORYのタイトルマッチで、王者ティジャニ・ベスタティに挑んだが判定負けした。
　しかし11月のSB、12月のRISEと連続KO勝利している。

　対するペットモラコットはルンピニースタジアムで2階級を制覇し、日本人では梅野源治や健太にも勝利。
　20年にONEフェザー級王座を獲得し、3度の防衛に成功していたが、22年9月タワンチャイ・PK・センチャイ（タイ）に判定で敗れて王座陥落となった。

海人はヒジの名手でもある

　海人はペットモラコットについて「ガンガン前に来て、気持ちの強い選手」と評するも「僕が持っているものと比べると僕の方が圧倒的に強いし、全て上回っている。負けるんじゃないかという気持ちは1ミリもない」と元ONE王者に対し堂々たる自信だ。

　今回は、海人にとって昨年2月の緑川創戦（海人のKO勝利）以来のヒジ打ちあり試合。海人は「ヒジがあることで久しぶりに自分を解放して自由に動けることが楽しみ。今回はSBルールでもあることで組みも無制限にできるので、自由感があり、やりたいことをやりたいようにできるのでかなり強い」とヒジでも組みでも負けるつもりはない。

　また「試合展開で僕が勝っていたとしても、ヒジ打ち一発で斬れたりしたら終わってしまう危険な試合になる。僕はフルラウンド戦うつもりもないし、相手も得意なルール。3Rもいかない試合になる。ヒジの打ち合いでも僕が勝つ。ペットモラコット選手には覚悟しておいてもらいたい」と気を吐いた。

　最後に「ヒジ有り無し関係なくシュートボクサーとして世界の強豪を倒していく。現時点の目標はGLORYのベスタティ選手へのリベンジ。その前にペットモラコット選手に圧勝し、世界中に海人の名前を広める」と意気込んだ。

ペトロシアン（右）にも勝利しているペットモラコット＝19年

　対するペットモラコットは海人について「攻撃的なスタイルで凄く強い選手、前蹴りのような三日月蹴りや、背が高いのでパンチ、蹴りも警戒しないと。間違いなく怖い選手」と強敵だと認める。

　海人のKO宣言については「私は180戦ぐらいやってきてKO負けは1度だけ。海人が私をKOするのは難しいだろう。逆に私がKOしたいので、そのタイミングがあれば狙っていく」とこちらもKOを狙う。
　しかし「シュートボクシングは無制限ラウンドだから何ラウンドやっても問題ないんだろ？」と尋ねると「だったらKO勝ちじゃなくて10R以上やって海人の心をへし折るのもいいな」とニヤリ。

　この試合のポイントの一つである“ヒジ打ち”については「自分のヒジはKOできるもの。海人がヒジの打ち合いを挑んできたら、凄く面白いことになると思う。接戦というか力は拮抗していると思うので。どちらがいいタイミングで出せるかの勝負になる」とヒジでのKOもあるとする。

　シュートボクシングではブアカーオが2010年のS-cup世界トーナメントで優勝し王者となっているが、ペットモラコットも「ブアカーオは好きな選手だから、私も同じくシュートボクシングでも世界タイトルを獲りたい」と海人を倒しSBでもトップを獲ると意気込んだ。

▶次のページ：【動画】あまりにも速すぎる！海人がヒジで“見えないダウン”を奪取、スロー動画も