【ONE】武尊、スーパーレックから声漏れ“ボディ”効かせた!引退にも言及
1月28日(日)東京・有明アリーナで開催された『ONE 165』のメインイベントで武尊(team VASILEUS)は、ONEフライ級キックボクシング世界王者スーパーレック・キアトモー9(タイ)のタイトルに挑戦し、激闘を繰り広げるも判定負けを喫した。
武尊は試合直後、自力での歩行が困難なことから病院へ緊急搬送。スーパーレックに右ローキックを蹴られた左脚は筋断裂と診断されたと、試合翌日にSNSで報告した。昨日30日には自身のYouTubeチャンネルで、現在の心境を語った。
【フォト】武尊、筋断裂で“ドス黒く”腫れ上がった痛々しい左脚
武尊は、「試合後の会見に出られなかったので、今の気持ちを話したいと思います」と語り、自宅へ戻った後の2日間、ほとんど何もできずに血が溜まって腫れ上がった左脚を高い位置に上げて治療に専念していたことを明かした。また左脚の筋断裂だけではなく、上腕も筋断裂し、肋骨を痛めていたことも報告した。
対戦相手のスーパーレックについては「純粋に強かったですね。これまで負けた試合は、今回を除くと2回ありますけど、強かったと思っていなかったです。次やったら勝てると思えていたんですけど、心から強いと思ったというか。いい意味でも悪い意味でもありました」と振り返った。
3Rにボディ攻撃で武尊がダウンを奪いそうになったシーンは、「左ミドルか三日月蹴りが入って声が出ていたんで、ボディが絶対に効いていて倒せると思っていたんですけど、倒し切れなかった。技術だけではなく精神力も強かった」と巻き返してきたスーパーレックの気持ちの強さを感じたという。
武尊は1Rからスーパーレックにローキックを蹴られてカットしなかったことを指摘する声も多く見られたが、「ローキックを効かされることは分かっていたし、それを耐えてワンチャンス狙って倒しに行く気持ちでいたんで。あれが、あの時の最善だったと今でも思う。他の戦い方をしていたら、効かせることはできなかったと思うし、あれだけ我慢したからこそチャンスが来たと思っています」と、これまでと同じように“肉を切らせて骨を断つ”戦法を貫いた結果だと受け止めていた。
スーパーレックのローキックは、「僕は空手をやっていたし、ローキックで倒れるなんてことは考えてもいなかったんですけど、初めてローキックで倒れる選手の気持ちが分かった。肉体的なストレスの限界値を超える感じでした」と武尊。ローキックを効かされたこともあり、踏ん張りができずにパンチに力が入らなかったことが3Rにダウンを奪えなかった理由なのだろう。
気になる去就に関しては、「悔しい気持ちはありましたが、全部出してなかった感覚がありました。負けをすべて受け入れました」と武尊は語り、「練習法を変えた方がいいと言ってくれる人もいるんですけど、僕は元々格闘センスは全然なかったし、運動神経も普通なんで。追い込んで命を削っていたから勝てていたし、相手の攻撃を受けた上で疲弊させたりしてチャンスを作っていくのが僕の戦い。それでも、身体が壊れてきているのを感じています。その戦いが通用しなくなってきたのは、そういうことなんだろうなって思います」と限界を感じてきているようだ。
負けた直後のため、「今は脚がまったく動かない状況でもあるし、今は次のことは考えないようにしています。身体が動くようになれば戦いたいと思うかもしれないし、できないと思ったら辞めるし。今は明言はしないようにしますが、気長に待っていてほしいと思います」と武尊は“引退”を宣言しなかった。
まずは心身ともにダメージを回復してもらい、今後の去就については慌てずに待つしかないのだろう。
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