この”空手の形”で優勝はシブすぎる!剛柔流のシソーチンとは
3月23日、広島にて第42回全国高等学校空手道選抜大会が行われ、女子形で優勝した村山ほのか(立前橋工業高校)の演じた形シソーチン(四向鎮)に渋すぎ、珍しいという声が上がっている。
決勝では永井天舞(日本航空高校)が打つ難易度の高いチャタンヤラ・クーシャンクーを破っての勝利だった。このシソーチンとは果たしてどのような形か。
シソーチンとは剛柔流を代表する形であるが、拳を握らず、掌底、抜き手、掛け受け、逆関節技などで四方向に動きながら展開する。剛柔流は主に近い間合いを想定して組み立てられており、このシソーチンも武器を持った相手に手を開いて受ける、接近戦だからこそ有効な掌底打ち、関節技など実践的ではある。剛柔流の高段位の達人らが演じる場面も目にする。
しかし、形競技では、前述の通り長めの方で難易度の高い形が選ばれる。シソーチンはジャンプや大きな動きなど、派手さがなく、形の競技では、得点が取りにくいと思われがちだ。
剛柔流出身で女子組手の元世界女王の植草歩は取材でその形を演じた村山の優雅で迫力のある優勝を讃え、「今後、伸びる逸材」と期待。
さらに植草は自身のインスタで「決勝でやる型って大体剛柔流だとスーパーリンペイをやると思うんだけど…シソーチンを打ってて渋いな〜って見てた」とし「ちなみに私が全国大会とかで型を打ってた時はスーパーリンペイを打つ自信がなくていつも大事な時はシソーチンを打ってました」とつづった。
流派を代表するサンチン、転掌、セイパイとともに基本とも言える重要な形となっている。
なお、植草は浪速高校の外部コーチとして会場入りし、同高校が団体優勝。個人では組手、形と2名の優勝者を出した。インスタでは、浪速高校の大会当日の選手へのサポートや、OB、父兄を含めて団結し応援に来ており、強豪校のチームづくりについて学んだことが記されている。
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