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平本蓮がKOしたあのパンチは、沖縄空手の当破の突き!骨を意識し肘を起点に打つ

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2024/07/29(月)UP

平本が強打で朝倉の顎をはね上げた

 7月28日(日)『超RIZIN.3』(さいたまスーパーアリーナ)の[RIZIN MMA特別ルール:5分5R(66.0kg)]では、平本蓮(剛毅會)が朝倉未来(JTT)に1R2分18秒 、左フックで倒してからのパウンド連打でTKO勝利を収めた。
 平本は今までMMAで3勝するも全て判定勝ちだったが、今回は初のパンチで倒してのKO勝利となった。そのパンチの進化について、剛毅會の岩崎達也宗師がイーファイトに語った。

【連続写真】平本の左フックがヒット!朝倉をKOする瞬間!

 試合で平本はサウスポーに構え、いつもの剛毅會空手の背筋を伸ばした構えから、今回は新たに小刻みな前後のステップを踏む。そして、いつもの待ちのスタイルから、カーフ、左右のストレートと仕掛けていき、スイッチも交えまずは右フック、さらに左フックで朝倉をグラつかせる。そして追撃の左フックでダウンさせ、パウンド連打でストップとなった。

 今回、変化した点であるこのステップは堀口恭司の空手の師である二瓶弘宇氏の長男・卓郎氏と共に練習。平本は試合後インタビューで「ステップや、抜く感じを一緒に練習してきて、何度も何度もやってきた。自分から勝負を作ろうと思ってたんで、堀口さん意識みたいな感じです」と今回のKO勝利の影には伝統派空手を基とする“堀口ステップ”があったと明かしていた。

試合直前、平本に声をかける岩崎宗師

 そしてステップから繰り出されたフックは、平本が全幅の信頼を寄せる剛毅會・岩崎宗師が直伝したものだ。

 岩崎宗師は、平本のフックについて「沖縄古伝空手の当破の突きで、ロシアンフックと似た軌道。肘を起点に肩甲骨筋群を使う。彼は後ろを使うというけど、その意味も含まれる。ロシアンフックのような腕の軌道ではなくて、骨の使い方」だと説明する。

 続けて「筋肉ではなく人体は骨が動いてから筋肉が動く。筋肉で打とうとすると自分の衝撃力が伝わりにくい」と筋肉を意識するものではないと言う。

 そして「みんなフックと言うが、肘を起点にしている。直線の軌道の中で回転させている」と武道的な身体操作の賜物だと語った。

 実際の試合では「試合前は前手の右の返しが良かった。それがまず当たり、連打でダメージを与えた。そして左に繋がった」と、まずは前手での右フックがキーだったと言う。

 この当破と、“堀口ステップ”の融合が今回のKOを生んだとも言える。岩崎宗師は「ステップは良かったんじゃないか。彼はいろいろ取り入れるが、その中で調整している。自分はそれをしっかり編集してまとめ、作品を世に出す。そして朝倉戦を迎えた」と自身は“武道プロデューサー”のようなものだとも語った。

 平本は試合後インタビューで「伝統派空手やキックボクシング、剛毅會の空手とプラスして平本流スタイルを作った」と語っていたが、“平本流”の到達点の1つが今回のKO勝利だったと言えるだろう。

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