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武居由樹vs比嘉大吾戦の勝利ポイントを内山高志が解説「前回のマロニー戦が活かされた」

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2024/09/04(水)UP

武居(右)と比嘉の激闘を内山高志が分析した

 9月3日(火)、東京・有明アリーナにて行われた[WBO世界バンタム級タイトルマッチ 12回戦]で王者の武居由樹(大橋)が、同級1位の比嘉大吾(志成)を判定で下し、初防衛に成功した。この試合を、ボクシング元WBA世界スーパーフェザー級スーパー王者の内山高志が、4日、自身のYouTubeチャンネルで分析。武居が勝利したポイントを語った。

【フォト】勝敗をわけたジャッジ表、12R武居の猛攻シーン

 内山は、武居vs.比嘉の公式ジャッジを確認しながら試合を振り返った。3人のジャッジうち1人が115-112に対して、残り2人が114-113をつけていた。しかも11ラウンドまでに2人が113-113とイーブンだったため、最終12ラウンドの攻防が明暗をわけたこととなる。

内山は自身のYouTubeチャンネルで武居vs.比嘉の世界戦を分析した(『内山高志KOチャンネル』サムネイルより)

 採点について内山は「俺は比嘉選手が勝ったと思いました。でも付き合いが長いので、勝ってほしいと応援している気持ちが、そっちに甘く入れてしまったのかもしれない」と公平には見れなかったことを正直に告白した。

 その上で内山は「1ラウンドから飛び込みのフックを比嘉選手が当てて、盛り上がって。前半に比嘉選手がラッシュをかけて、武居選手が打たれて効いたかなと思う場面がありました。武居選手も打ち返していましたが、比嘉選手のパンチが当たっていました。そういうラウンドは比嘉選手がとっていたと思いますが、ビッグパンチが当たらないラウンドは武居選手がとっていたと思います」と冷静に語った。

11Rに武居がスリップ気味にダウン

 武居は足を使い、ジャブをついて試合を組み立てアッパーを入れた場面が何回かあり、そこは武居がラウンドをとっていたのではと内山は見ていた。「比嘉選手が入ってきた時に武居選手が右アッパーを合わせ、入られた時には左アッパーを入れた。あれをされるとファイターは嫌なんです。それに加えて強いストレートがあるので、ストレートとアッパーのどちらが来るのか迷ってしまう」と武居のパワーと技術の高さを評価した。

 そして内山は、「ラウンドを重ねるごとにもっと(動きが)落ちてくると思っていましたが、そこは前回のモロニー戦で学んでいますね」と後半巻き返した武居の動きを勝因としてあげた。

比嘉(左)との死闘を制した武居

 武居は今年5月、当時WBO世界バンタム級王者ジェーソン・モロニーと対戦し、最終12ラウンドの打ち合いで劣勢になり、試合終了のゴングに救われる形となった。内山は、「踏ん張って打ったら疲れるということを学んだからこそ、今回の比嘉戦に活かされた」と見ている。まさに今回の最終12ラウンドの攻防は、前回のモロニー戦とは逆に武居がラッシュをかけて逆の立場になった。

 勝敗のポイントとなった12ラウンドは「11ラウンドにダウンを奪い、比嘉選手が勝つなと思いました。でも、まさかあそこでダウン寸前まで武居選手に打たれるとは…、レフェリーがストップするかもしれないくらいでした。あれは比嘉選手がダウンを奪っているから様子を見ようとしていたのか、それとも疲れてしまったのか分からない。でも武居選手は逆にキレキレの動きでしたね。そのための練習をしっかりしてきたんでしょう」と内山は武居の成長を認めた。

 また内山は、武居の構えにも注目。武居は側頭部を守るように高くガードを上げる構えではなく、やや低く広くスタンスを取る構えを取っている。あの構えは「ガードを高く上げると、パンチを出す時にやや遅くなる。低く構えてパンチを出されると相手は、上下のどちらからパンチが来るのか迷ってしまう」と説明。続けて、「でも、ガードが低いために大振りのフックをもらってしまう部分もあるので、今後はガードが課題になってくるでしょう」と補足した。

 最後に内山は、「今後、武居選手がどのベルトを狙いに行くのか気になりますね」と言いつつ、「那須川天心選手との試合は、キックボクシングのチャンピオン同士がボクシングの世界タイトルを争うことになるので夢がありますね」とドリームマッチ実現にも期待をかけた。

▶次ページは、【フォト】勝敗をわけたジャッジ表、12R武居の猛攻シーン

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