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【RIZIN】“フィニッシュ率100%”シェイドゥラエフ、元王者アーチュレッタ戦に自信「彼のグラップリングレベルを試す」

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2024/09/27(金)UP

ラジャブアリ・シェイドゥラエフ

 9月29日(日)さいたまスーパーアリーナで開催される格闘技イベント『RIZIN.48』の試合前インタビューが27日に行われた。
 第8試合のフェザー級マッチ[RIZIN MMAルール 66.0kg]で元バンタム級王者フアン・アーチュレッタ(37=アメリカ)と対戦するラジャブアリ・シェイドゥラエフ(23=キルギス)は「試合で彼の本当のグラップリングレベルを試したい」と語った。

【動画】シェイドゥラエフ、RIZINデビュー戦で一本勝ちの瞬間

 シェイドゥラエフは23歳と若く、戦績は11戦11勝(4KO・7一本)と無敗でフィニッシュ率は100%を誇る。22年からロシアの団体ACAで3連勝を飾ると、韓国ROAD FCの63kgトーナメントではヤン・ジヨンと対戦し、1Rにリアネイキッドチョークで圧巻の一本勝ち。その後同トーナメントは計量失格で離脱となったが、昨年10月の前戦もリアネイキッドチョークで一本勝ちしてRIZINと契約。
 今年6月の『RIZIN.47』でデビューすると武田光司と対戦。圧倒的パワーで武田を持ち上げテイクダウン、バックを奪い最後はリアネイキッドチョークでタップを引き出した。今回アーチュレッタを撃破すれば、一気にタイトル戦線へ割って入るだろう。

 インタビューでは、アーチュレッタの印象について「対戦相手の試合映像はできる限り全部見るようにして、彼のことをよく研究しました。 非常に経験が豊富で、ベラトールの元チャンピオン、RIZINの元チャンピオンっていうこともあり、経験が多い選手だと思います。 非常にタフな試合になると思うんですけれども、試合に勝つための最大限の準備をしてきたつもりです」と抜かりはない。

 続けて「この試合は、キャリアの中でも過去1番にタフな試合になると思います。相手もすごく強い選手ですし。そんな中考えると、おそらくグラウンドでの攻防が多くなるんじゃないかと思ってます」とグラウンド勝負を想定。
 タフな試合を乗り切る自信を「この試合に向けてしっかりと準備をしてきて、トレーニングキャンプもバッチリだったので、自信はあります」と話す。

武田を締め上げるシェイドゥラエフ

 アーチュレッタの組み力をどう評価しているか問われると「彼のグラップリング力は非常に素晴らしいものがあって、非常に高いレベルのグラップリング技術の持ち主だと思う。それに対して、当日の試合で彼の本当のグラップリングレベルを試したいと思います」とリスペクトを込めながらも自信をのぞかせた。

 前回の試合でも気持ちの強さを見せていたシェイドゥラエフ。これまでの経験からそういったものを培ったのか尋ねられ、「この精神力の強さは、私の生い立ちに影響があると思います。 子供の頃は非常にタフな環境で育ちまして、その時に我慢強さだったり、そういう部分で鍛えられたのではないかなと思っています」と答えた。
 シェイドゥラエフのマネージャーによれば、彼はタジキスタンとキルギスの国境付近で生まれており、12歳頃にキルギスへ移った。国境付近は争いごとも多かったため、幼少期の思い出はそこにあるとのことだ。

 対するアーチュレッタは元ベラトールバンタム級王者。昨年7月には、扇久保博正に判定勝利してRIZINでもバンタム級王座を獲得した。しかし、大晦日の朝倉海戦で体重超過により王座はく奪、試合でもKO負けとなった。6月の前戦はフェザー級に1つ階級を上げ、元同級王者クレベル・コイケとの戦いに臨むも、足関節を仕掛けられた際にヒザを痛めてタップし一本負け。シェイドゥラエフに勝利して、復活をアピールしたいところだ。

 アーチュレッタは今回のファイトキャンプで、UFCファイターのカブ・スワンソンとたくさん練習をして、自分の本来のスタイルを取り戻すための準備をしてきたという。

昨年7月、扇久保に競り勝ちバンタム級王座を獲得したアーチュレッタ

 シェイドゥラエフの印象に関しては「彼は非常にタフで若くて、やる気満々の選手だと思ってます。 ただ自分は戦いに来ているので、自分の能力、自分の全てをテストするような場になるかなと思ってます。当然強い選手なんですけれども、私が見ていない技はおそらく出せない。彼のやることは全て自分は1回見てきたことがあると思いますので、 その点においては全然恐れていないですし、何を出してきても対応する自信はあります。逆に彼が見ていない技だったりを私が出せるんじゃないかなって思ってますね。全く恐れるものはありません」とベテランの余裕を見せる。

 加えて、「今回の試合に関しては本当にビジネス。自分が勝つことによって価値を高めて、またタイトルにふさわしい選手だと証明するために来ています」と当然フェザー級のタイトル戦線を目指す。

 自分の本来のスタイルを取り戻すための準備をしてきたと話していたアーチュレッタ。それは、自身のアメリカンレスリングスタイルと打撃を強化してきたということか聞かれ「大まかにはそういうことになるんですけど、もっとエンターテイニングな見てて面白い試合を心がけていきたい。私の試合は過去にも十分動きは多いと思うんですけど、今まで以上にみんなが楽しめるような、 動きの多いマーシャルアーツ、試合内容を目指していきたい」と語った。

 試合では、無敗で勢いのあるシェイドゥラエフがこの一戦もクリアするのか、あるいはアーチュレッタが経験の差を見せつけるか。いずれにしてもハイレベルな攻防が繰り広げられるに違いない。

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