【RIZIN】新王者・井上直樹、勝因はジャブの「打ち分け」、スーチョルも井上に「死角が無かった」と脱帽
9月29日(日)『RIZIN.48』(さいたまスーパーアリーナ)のセミファイナル[バンタム級王座決定戦]では、井上直樹(Kill Cliff FC)が元ONEバンタム級王者キム・スーチョル(韓国/ROAD GYM WONJU MMA)に1R KO勝利で戴冠した。
井上は試合のほとんどを軽やかなステップから繰り出す左ジャブで支配。右ストレートでダウンを奪ってからのパンチ連打で勝利したが、タフなスーチョルにダウンを奪った要因は目やアゴなど「ジャブが当たる顔の部分の打ち分け」だと語った。
試合は井上が前後左右への滑らかなステップから、終始左ジャブ、左フックを前進するスーチョルの顔面に当てる。スーチョルの右目周りが腫れてくる。
1R後半にはジャブをアゴにヒットさせ、ワンツーでダウンを奪うと、すかさず背後に周り抱えるようにパウンド、鉄槌。たまらずスーチョルはリングの外に上半身を出してしまい、井上のKO勝利となった。
井上は試合後インタビューで、KO勝利について「うまくはまった」と語る。
ダウンを奪ったアゴへのストレートは「作戦通り」と答え、コーチの元UFCファイター・水垣偉弥を相手に「来るだろうなとわかっていたので、アゴに合わせる練習をずっとしてきた」と狙い通りだったと言う。
しかし、タフなスーチョルに一撃で倒したというわけでなく「まず、ジャブは目のあたりを狙っていて、顔の中で打ち分ける練習をしていた。目が見えなくなった所で、しっかりフックもやってというイメージだった」と最初は目を潰そうとピンポイントに狙っていたと言う。
続けて「おでことかテンプルは堅そうだったので狙わずに、しっかり目や鼻を狙った所で、フックを合わせる」と柔らかい箇所にダメージを与え、最後にアゴを狙っていった。
倒れた所に「チョークを狙おうと思ったが、まだ生きていたのでパウンドに切り替えた」と最後まで冷静に狙い通りに決まったと言う。
一方のスーチョルは、インタビューで「井上選手はとても強く、スピードがあった。ジャブをチェック(ディフェンス)しようと思ったが、出来なかった」と称える。
更に「スピードを潰すため、左右の動きを遮断し、グラウンドに持ち込んで攻撃する戦略を立てていたが、井上選手に対応されていた。距離を取られ続け、死角が無かった。私のパターンを読まれていた」と敗北を認める。
また、最後にロープから上半身を出したことで“人生初のKO”となってしまったが「我ながら情けないというか、せこいというか。なんとかして生き延びよう、助かりたいと思わず頭が外に出てしまった」と負けまいという気持ちの表れだったとした。
また10月27日には母国で『ROAD FC』の試合も決まっているが「数日間休み回復させれば問題ない」と出場するつもりだとした。
▶次のページは【フォト】井上がダウンを奪い、怒涛の連打でKOの瞬間!
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