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【新極真会】最も勢いのある18歳・遠田竜司のハイキック豪快KOが話題!全日本“最年少”王者の誕生なるか

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2024/10/01(火)UP

遠田竜司がハイキックを決める(23年10月マシエ・マズール戦)


 世界大会翌年の全日本大会は次の世界大会までのエースを決める重要な戦いとなる。
昨年の第13回世界大会で入来建武が引退した今、最もそのポジションに近いのは今年7月のKCC(空手Champion of Champions)で優勝した岡田侑己、次いで第8回JFKO全日本大会で優勝した渡辺優作となるが、そこに待ったをかける勢いを見せる選手が現れた。
 8月以降に行われた直近のブロック2大会で圧巻の優勝を見せた新極真会東京江戸川支部の遠田竜司だ。特に8月下旬に全九州大会で決めたローキックの連打からのハイキックで一本勝ちKOシーンはSNSでの動画再生が合計100万回を突破した。

【動画】100万回再生を記録したハイキックでの一本勝ち

 少年部時代から活躍を見せていた遠田だが、昨年の世界大会では17歳で日本代表選手に選ばれた。この世界大会では12回世界大会で準優勝したマシエ・マズールに完勝。倒すには至らなかったが、左のローキックとハイキックを駆使して世界大会ファイナリストを圧倒し7位に入賞した。

 遠田はまだ全日本を冠したタイトルでの優勝はないが、昨今の戦績を考慮されて今回の全日本のトーナメントでは優勝候補の一角に入る。全日本大会出場2回目にして、このポジションに入るということだけでも遠田のポテンシャルの高さが窺えるだろう。
 もし優勝すれば、入来建武が持つ男子最年少優勝の記録21歳を大きく更新し18歳の全日本無差別王者となる。

怒涛の連打でマズールを遠田竜司が破る大金星(23年10月)

 順調に突破すれば3回戦では社団法人極真会館の世界王者である芦高侑平と対戦する。他流とはいえ、世界タイトルホルダーとの対戦は中盤の正念場となるだろう。
 もし他流派強豪の後藤優太(空手道MAC)が勝ち上がってきた場合、準々決勝で対戦となる。5月のJFKO全日本大会では遠田の反則減点で後藤に敗れている。試合終盤の流れでは遠田が後藤を下がらせる場面もあったが「悪い癖が出て反則してしまいました…」と振り返る苦い敗北となった。遠田にとって後藤は是が非でもリベンジしたい相手だ。

 強豪たちを打ち破り、準決勝まで勝ち上がった場合、KCC王者の岡田侑己との対戦が実現する。
 対する岡田もKCC優勝で次代のエースは自分であるという証明の戦いになるので両者の戦いは非常に火花が散るものになるだろう。
「フルコンタクト空手が好きなのでかっこいいところを見せたい」
 そう語る遠田と重量級離れした大技を繰り出す岡田との対戦は華麗な組手を体現するものになるだろう。 

 遠田の快進撃の陰には師匠であり父親でもある遠田真司支部長の指導がある。
 東京江戸川支部は少年空手の強豪道場として知られ、勝ちにこだわる稽古で数多くの少年大会を制してきた。JFKOの第1・2回大会の重量級を制した山本和也も門下の一人だ。
 百戦錬磨の支部長の薫陶を受けた遠田は試合の組み立てが上手い。ハイキックを出すタイミングも出すべき時を見極めているため、たとえ倒せなくても試合の流れを掴むきっかけとして有効に作用させる。
 しかし、そんな試合巧者に育った息子を見てもまったく安心できないという。
「まだまだ子どもで安心して試合を見たことは一度もない」と語るが、一方で「上位まで行かせなきゃいけない」と男子最年少優勝を狙う。
 遠田自身も「将来は世界チャンピオンを目指すので、目標は優勝です。エースの座を勝ち取る意思を持って挑みます」と決意を固める。
 親子で挑む快進撃は最年少無差別級王者実現となるか期待が高まる。

▶次ページは【動画】100万回再生を記録したハイキックでの一本勝ち

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