2024/10/25（金）UP
（最終更新：2024/11/10 14:50）

再起戦が決定した伊藤紗弥

　12月1日（日）神奈川・横浜大さん橋ホールで開催される第4回RWS日本大会『RWS JAPAN』の記者会見が行われ、伊藤紗弥（尚武会）の参戦が発表された。

　伊藤は“天才ムエタイ少女”として名を馳せ、僅か13歳でWPMF女子世界ピン級暫定王座を獲得。その後はWPMF、WMC、WBCムエタイ、IPCC、IMSAと世界5冠を達成した。前戦となった4月のRWS JAPANでは初代K-1 WORLD GP女子アトム級王者パヤーフォン・バンチャメイクに完勝。再戦となった10月19日、タイ・ラジャダムナンスタジアムでのラジャダムナンスタジアム認定女子ミニマム級王座決定戦ではパヤーフォンに敗れ、念願のタイトル奪取は失敗に終わった。

　今回は過去に判定負けを喫したモンクペット・ペットプラオファー（タイ）と対戦することが決定。RWS JAPAN・中川夏生マッチメイカーによると、「この試合がパヤーフォン選手が保持するラジャタイトル挑戦権を懸けた対決になります。モンクペット選手は過去にパヤーフォン選手にも勝っていて『私が本当のチャンピオンじゃないの？』という話がラジャダムナンスタジアムにあり、そこでランキング1位と2位の対戦で挑戦権を巡る戦いになりました」とカード決定の経緯を説明。

　会見に出席した伊藤は「先日、日本で応援してくださった方々、ありがとうございます。結果を残せなくて申し訳ないです。もう一回チャンスを掴むために、この試合は落とせないと思うので、全力で頑張ります。モンクペット選手は完全なムエタイスタイルで、下がりながら長い足で蹴って距離を取って、距離が潰れたところで首相撲を仕掛けてくるスタイルなので、首相撲で勝負できるように練習し、打撃でも勝てるように頑張ります」とコメント。

　パヤーフォン戦で敗れたことで落ち込まなかったかとの問いには「もちろん落ち込みました。夜、寝れなくて寝ずにアユタヤに遊びに行きました（苦笑）。今回、藤原乃愛ちゃんが来てくれたので、みんなで遊びに行き、気持ち的には今は前向いているので、もう一回チャンスを掴むために頑張ります」とすでに次戦に向けてモチベーションは高いという。

　パヤーフォン戦で手応えはあったかと聞かれると「日本での試合や草ムエタイとは違って、ラジャダムナンスタジアムでの試合は緊張してしまうので、そこにも慣れないといけないです。パヤーフォン選手とは相性的には悪くないと思うので絶対勝てないということでもない。もし次に挑戦できることがあれば絶対勝ちたいと思いますし、自分自身にも勝てるように頑張ります」とリベンジに燃えている様子を見せた。