”10年服役”した無敗ボクサーが１Rに豪快KO負け「残酷なクリード3だ…」
何度も倒され1RKO負け ＠damongonzalez_
3月16日（日本時間）米フロリダ州で行われたプロボクシング［NABO（北米）スーパーミドル級王座決定戦］では、”武装強盗”の罪で10年服役していた無敗ジョナサン・ゴンザレス（35＝プエルトリコ）が、わずか1R 2分31秒KO負け。2度ダウンさせらるも立ち上がったが、敵わなかった。
相手は前戦カネロと対決したエドガー・ベルランガ（27=米国）。出所後、２連続KOで勢いに乗って挑んだゴンザレスだったが、ネットでは「これはクリード3ではないんだ…」「残酷だよ」とコメントが並んだ。
【フォト・動画】無慈悲な”閃光”パンチでKO！「10年服役」ボクサー散る…
ゴンザレスは、2008年北京五輪にも出場した生粋のアマエリート。09年にデビューすると、14年までに無敗18戦（14KO）1分の好成績、米国メインにも進出し期待がかかっていた。
しかしその後、武装強盗の罪に問われ、10年近くも服役する。
出所した翌年である昨年3月「14年5月1日に置いてきたものを取り戻すために全力で復帰する。これは人生の新たな始まり。目標は世界チャンピオンになること」とリングに即カムバックし、2RKO勝利。続く6月にもダウン応酬を制してKO勝利と、復活の狼煙を上げていた。
そして今回、かつて”16試合連続初回KO勝利”の記録を持ち、昨年9月には”カネロ”アルバレスにも挑戦したベルランガの再起戦の相手に選ばれた。階級は1つ上のSミドル級。
果敢に向かったゴンザレス（左）だったが…＠damongonzalez_
前日計量では相手のベルランガが約750gオーバーし、ベルランガが勝利しても、結果には残るが戴冠は無い。
会見でもゴンザレスは「皆俺を噛ませ犬だと考えているだろうが、これはボクシングなんだ。この男に勝って、人生を変えてやる」と気を吐く。
試合では、計量オーバーで階級上のベルランガが、ガードを固め圧力をかけ続ける。ゴンザレスはステップしワンツー、左フックを繰り出す。ベルランガの強打にも、ゴンザレスは”効いてない”アピールと強気だ。
しかし1R中盤、詰めたベルランガが、左フック一閃！ゴンザレスが腰砕けにダウンし、マットにはいつくばる。ポーカーフェイスで立ち上がるも、即座に右ストレートでまたも倒される。
再び果敢に立ち上がるが、左の強打で即ストップとなった。
結果記事や動画では、敗北ゴンザレスに「これは『クリード3』ではないんだ…」「残酷だ」「チューンアップの戦いとはいえ、悲しすぎる」「疲れ果てた旅人よ、休め」とコメントがついている。
クリード3は、ロッキーの後継者クリードが、幼馴染で18年服役した天才ボクサーの復帰を手伝おうとするが…というストーリー。
衝撃KOで初の黒星をつけられたゴンザレスだが、再び立ち上がるか。
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