2025/11/07（金）UP
（最終更新：2025/11/07 19:39）

カリベクは前戦でISAOから失神KO勝利を収めた

　12月31日のRIZIN大晦日大会で朝倉未来とラジャブアリ・シェイドゥラエフのタイトルマッチが決定し、話題を集めている。そんな中、同じキルギス出身の強豪ファイター、カリベク・アルジクルウルル（24）の今週末の試合に注目が集まっている。

　カリベクは現在、パンクラスのフェザー級で猛威を振るうキルギス人ファイターだ。戦績12勝（6KO・4一本）1敗の強豪で、昨年9月の初参戦でバンタム級の実力者・井村塁をわずか75秒で秒殺KOした。今年4月に同級王者・透暉鷹のタイトルに挑戦する予定だったが、両者の計量失敗により試合は中止。しかし7月にパンクラスのライト級＆フェザー級の2階級制覇者ISAOの復帰戦の相手を務めると、1R1分47秒、飛びヒザ蹴りから右フックで圧巻KO。ISAOが前のめりでダウンし失神した姿は衝撃的だった。

　そのカリベクは11月9日に東京・ニューピアホールで開催される『PANCRASE 359』メインイベントのフェザー級マッチで同級2位の平田直樹（トライフォース柔術アカデミー）と対戦する。

カリベク・アルジクルウルルと平田直樹が激突

　平田は日本フェザー級のトッププロスペクトとして注目の選手。5連勝の後、昨年12月の王座決定戦で三宅輝砂にKO負けし王座戴冠に失敗。今年6月の再起戦で栁川唯人に判定負けしたが、その実力に陰りはない。

　その相手を務めるカリベクだが、その強さは尋常ではない。井村、ISAOといったパンクラスのトップ選手を瞬殺。どちらの試合も圧倒的な内容だったため、その強さはまだ計り知れない。実力者の平田をも圧倒することになれば、一気にタイトル挑戦、その先のRIZIN、UFC参戦も夢ではないだろう。

　カリベクのベースはレスリングだが、RIZIN王者のシェイドゥラエフ同様に、その並外れたフィジカルから生み出されるKOパワーは相手の意識を一瞬で刈り取る怖さを持っている。そして、常にフィニッシュを狙う超攻撃的なファイトスタイルも彼の強さの秘密だろう。現在4連続KO中で、この勢いに少しでも飲まれたら、流石の平田もひとたまりもないかもしれない。

　シェイドゥラエフの12月の大一番に先駆けて注目されるカリベクvs平田。この試合も見逃せない。

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