【DREAM】KIDが敗れる大波乱!カンセコは秒殺負け、川尻が魔裟斗戦をアピール
▼第7試合 DREAMフェザー級GP二回戦 1R10分、2R5分
○高谷裕之(高谷軍団)
TKO 1R 9分40秒
●前田吉朗(パンクラス稲垣組/元フェザー級キング・オブ・パンクラシスト)
試合前から舌戦を繰り広げ、危険な雰囲気を醸しだしていた高谷と前田。互いに打撃を得意とし、相手を叩き潰さんばかりのファイトスタイルの持ち主であり、激闘は必至だ! 試合前、レフェリーにリング中央に呼ばれた両者はジッとにらみ合い、軽く拳を合わせた。
1R、サウスポーの前田は右のアウトロー、左ストレートを打つ。高谷はそこに右ローを返す。前田は高谷の右ミドルに右フックを合わせて、そのままテイクダウン。イノキ・アリ状態からパンチを落としつつ、ハーフガードで上になる。
高谷は脇を差して立ち上がるが、そこに前田はヒザ蹴りを突き上げる。
試合がスタンドに戻ると、前田は左ハイキック。高谷がインローを蹴ると、そこに前田が左ストレートを合わせる。前田の右フックに高谷が右ストレートから左フック!
高谷の右ストレートが前田の顔面を捉える。前田は左ハイキックを蹴って、すぐにタックル。高谷をコーナーまで押し込む。
前田は高谷の足を自分の足ですくって、それを抱えるようにしてテイクダウンを奪う。前田は中腰からパンチを落としつつハーフガードへ。高谷も足を効かせてガードポジションに戻すが、前田はパウンドで飛び込んで、高谷をしっかりと押さえ込む。高谷はコーナーを背にして立ち上がろうとするが、前田は体育座りのようになった高谷にヒザ蹴りを突き刺す!
スタンドの展開になると高谷が強烈な左フック! 前田も左ストレートを返すが、高谷が左フックを連打。前田は高谷の頭を抱えて首相撲からのヒザ蹴り!
高谷をロープまで押し込むとサバ折りでテイクダウン、前田が一気にマウントポジションを奪う。ここで高谷が左目尻をカットし、ドクターチェックが入る。
再開後、前田はしっかりとバランスをキープしながら高谷の傷口を狙ってパンチを落とす。高谷は足を入れてガードポジションに戻すが、前田は足をすぐに抜いてハーフガードで上になる。パスガードを狙いつつ、イノキ・アリ状態から前田が強烈なパウンド! 高谷も必死にガードポジションから立ち上がろうとするが、前田のポジションキープは強い。
残り1分、試合がブレイクになると、高谷は右ストレートで前進! 前田も左ストレートで前に出る。しかしそこに高谷の右フックがクリーンヒット! これで後方に吹っ飛ぶ前田! 高谷が追撃のパンチを落としたところでレフェリーが試合をストップ。高谷が逆転KO勝利を収めた。
試合後、高谷は「みなさん今日はありがとうございました。フェザー級GP唯一の日本人対決は楽しんでもらえましたでしょうか? 前田選手とは色々とあったんですけど、すごい強くて、危なかったです。また9月も見に来て下さい」とマイクアピール。そして高谷と前田は、試合が終わった後はノーサイドとばかりにガッチリと握手をかわした。
▼第6試合 DREAMフェザー級GP二回戦 1R10分、2R5分
○所 英男(チームZST)
一本 2R 1分38秒 ※チョークスリーパー
●エイブル・カラム(アメリカ/Cullum Ground Fighting)
DJ.taikiの負傷欠場により2回戦進出を決めた所は、試合前の煽りVTRではラストチャンスと紹介される。所は頭を丸坊主にして決意のリングイン。対するカラムはトレードマークのテンガロンハットをかぶり、時折、笑顔を浮かべながらリングに上がる。リング下では所の親友でもあるバナナマンの日村勇紀が試合を見つめる。
1R、インローを蹴るカラム。所は右ミドルで距離を取るが、カラムはそこに右ストレートで飛び込む。しかし所も左フック、右ロー。右ストレートのカウンターをカラムの顔面に叩き込む。
一度はテイクダウンを許す所だが、すぐに立ち上がると右ストレートを打つ。ワンツーで前に出るカラム。しかし所がカウンターの左のテンカオ! これでカラムが思わずタックルに入る。所はそれを切りつつ三角絞め! これがガッチリと入るが、カラムは頭を上げてそれをディフェンス。所も必死の形相で三角絞めをかけつづける!
かなり長時間この体勢が続いたが、カラムは所の身体を横に降るようにして上のポジションを取る。そして亀になる所にカラムがヒザ蹴り!
ガードを固める所だったが、すぐにカラムの脇を潜るようにして上のポジションを取り返す。カラムはすぐに身体を反転させてタックル。所は腹固めのようにして亀の上体をキープするが、カラムも必死に身体を正対してグラウンドで上を取る。
インサイドからボディと顔面にパンチを打つカラム。所はカラムの身体を蹴り離して立ち上がる。試合がスタンドに戻ると所が左ミドル。カラムも右ストレートから前に出る。カラムのローに右ストレートを合わせる所。カラムは左ボディから左フック!
カラムがタックルで所をロープまで押し込んでテイクダウンを奪う。所はガードポジションからオモプラッタでスイープ。所がインサイドガードからパンチを落とすと、カラムが足関節。
所はカラムの身体を押しつぶして顔面踏み付けとパウンド! カラムはしつこく足関節を狙うが、所は上のポジションをキープする。カラムは下からすぐに片足タックル。所の身体を持ち上げようとするが、所もテイクダウンを許さない。しかしカラムは所の身体を高々と持ち上げてテイクダウンを奪うことに成功する。
所は亀になりながら身体を起こし、上のポジションを取ると一気にパウンド! さらに所はイノキ・アリ状態からカラムの顔面にニードロップ! バランスを崩してガードポジションで下になるが、すぐにカラムの顔面を下から蹴り上げる。カラムは所のニードロップで左目尻をカット、インターバル中に止血を施す。
2R、所が右ストレート、左ミドル! カラムはその左ミドルを取ってテイクダウンを狙うが、所はそこにアームロックのカウンターを合わせつつ、グラウンドで上を取る。
何とかタックルに切り返すカラムだったが、身体を伸ばしてしまい動きに力がない。逆に所はそのタックルを切りながら、カラムの後ろに回りこみ、チョークスリーパー! これがガッチリと極まってカラムがタップ! 所が復活の狼煙を上げる一本勝ちを収めた!
「まずトーナメント負けているんですけど、DJさん、本当にすいません。今日も心が折れそうになったんですけど……ファンの声援のおかげと、練習に付き合ってくれるみんなのおかげです。ありがとうございます。これでベスト4に残ったんですけど、次も捨て身で精一杯頑張りますので、応援よろしくお願いします!」と声を震わせながら喜びを語った。
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