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【DREAM】KIDが敗れる大波乱!カンセコは秒殺負け、川尻が魔裟斗戦をアピール

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2009/05/26(火)UP


▼第5試合 ライト級ワンマッチ 1R10分、2R5分
川尻達也(T-BLOOD/DREAMライト級GPベスト4)
判定3-0 
J.Z.カルバン(ブラジル/アメリカン・トップチーム/HERO’Sミドル級トーナメント2006&2007優勝)

 約1年ぶりの復帰線となったカルバンはアメリカントップチームのフラッグを手に持って、入場曲に合わせてノリノリでダンスを披露。ファンを煽りに煽ってリングに上がった。川尻は大歓声に迎え入れられての入場。被っていたフードを外して会場をグルリと見渡すと、その歓声がより一層大きくなった。

 1R、ジャブを突くカルバンに川尻は右ロー。カルバンは川尻のインローを受けて右ストレートから飛び込む。さらに川尻の右の蹴りにカルバンが強烈な右ストレート! 

 川尻はタックルで組み付いてテイクダウンを狙うが、そこにカルバンがギロチンチョーク! 身体を起こしてそれに耐える川尻だが、カルバンはヒザ蹴りを打ちながら、再び川尻の首を絞め上げる。

 しかし川尻は何とか頭を抜いて、そこから脱出。川尻がハーフガードで上になる。カルバンは足を使ってガードポジションに戻すと、川尻はインサイドガードからコツコツとパンチを落とす。カルバンは川尻の身体を蹴り離して立ち上がろうとするが、川尻は上のポジションをキープ。

 カルバンの上体をガッチリと固めてパスガードに成功する。しかしカルバンもすぐに足を入れてガードポジションへ。

 川尻の頭を抱えてパウンドを阻止するカルバン。川尻の足に片足タックルのようにしがみつき、立ち上がることに成功するが、川尻もしつこくカルバンの身体にしがみついて、カルバンをマットに寝かせる。カルバンのラバーガードを外して川尻は鉄槌。しかしカルバンはガードポジションでブレイクを待つ。

 ブレイク後、左フックから飛び込む川尻にカルバンも左フック。川尻も右フック、ジャブから右ミドル。カルバンの右ローに川尻が右のパンチを返す。そして今度はカルバンがジャブから両足タックル。このまま四つ組みの攻防となり、川尻がカルバンをロープに押し込む。ボディにヒザ蹴りを打ちながらテイクダウンを狙う川尻。しかしカルバンは倒れない。

 ブレイク後、カルバンが顔とボディにジャブを打ち分ける。川尻はワンツーで前に出て、右ストレートから左フック! 川尻はジャブを伸ばすカルバンに右アッパーを合わせる。川尻はこの右アッパーでカルバンを下がらせる。

 そして川尻が両足タックルでカルバンをテイクダウン。最後は川尻がインサイドガードからパンチを落としたところでラウンド終了となった。

 2R、じりじりと前に出るカルバン。カルバンが右ストレートを打つと、川尻はそれを空振りさせてすぐに右ストレートを返す。そして川尻はすかさず両足タックル! カルバンもフロントチョークを狙うが極まりは浅い。川尻は頭を抜くとハーフガードで上になり、コツコツとパンチを落とす。カルバンは足を抜こうとした川尻の動きに合わせて立ち上がる。

 ここからコーナー際で四つ組みの攻防となり、レフェリーはブレイクを命じる。

 インローを蹴る川尻にカルバンは右ストレート。しかし川尻も右ストレートから前に出てカルバンを下がらせる。そしてカルバンがコーナーを背負ったところで川尻がテイクダウン。川尻はカルバンの両足をまたいでマウントポジションを奪う! 残り1分、カルバンも必死に足を入れてポジションを返そうとするが、川尻のポジションは返らない。サイドポジションでガッチリとカルバンを押さえ込み続ける川尻。

 最後はこの体勢で試合終了のゴングを聞いた。判定は打撃、レスリング、寝技の全局面でカルバンを圧倒した川尻! 接戦が予想された一戦だが、川尻の圧勝に終わった。

 試合後、川尻は「カルバン選手は本当に強くて、泥臭くても勝ちたいと思って必死にやりました。何か中途半端な試合になって…すいません。でもみんなの応援があって勝ちました。DREAM最高! これでDynamite!!でライト級タイトルマッチをやらせてもらえるかなと思います」と、大晦日のタイトルマッチを宣言。

 さらに「その前に、今日はK-1からお客さんが来てるみたいなんで。こういう時代だからこそ2人で格闘技を盛り上げませんか? 魔裟斗選手。僕にもガッツン、ガッツン、面白い打ち合いが出来るんでよろしくお願いします」と魔裟斗の対戦を大勢のファンにアピールした。

 果たして魔裟斗VS川尻の一戦は実現するか?


▼第4試合 スーパーハルクトーナメント1回戦
ゲガール・ムサシ(オランダ/team Mousasi/Red Devil International/初代ミドル級王者)
一本 1R 1分19秒 ※アームバー
マーク・ハント(ニュージーランド/オシアナスーパーファイタージム)

 DREAM初代ウェルター級王者のムサシが階級をアップして、スーパーハルクトーナメントに電撃参戦。かつてK-1GPを制したハントに挑む。昨年の大晦日には武蔵をK-1ルールで破っており、打撃だけでもK-1ファイターに通用するところを見せたムサシ。スーパーヘビー級のハントにその打撃は通用するのか?

 1R、互いに間合いを計る展開が続く中、ハントのジャブにムサシが右ストレート! そのまま前に出てハントからテイクダウンを奪う。サイドポジションを取ったムサシはパンチを落としつつ、ストレートアームバー! 

 これがガッチリと極まり、ハントがタップ! 何とムサシがハントを右ストレートでふっ飛ばし、最後はアームバーでタップを奪うという完勝劇となった

 試合後、ムサシは「こんばんは。今日は会場に足を運んでいただき、そして応援ありがとう! 残念ながらミドル級のタイトルは防衛できなくなってしまいました。今はもう体重が94kgあって、83kgまで落とすことが不可能になったからです。でもこれからライトヘビー、ヘビーと僕の挑戦は続きます。そこでいい試合をしていくので、楽しみにしてください!」と今後の飛躍を誓った。

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