【J-GIRLS】デビューから6年、紅絹が初タイトル獲得
J-NETWORK
「J-GIRLS 2012 ~Platinum’s In The Ring FINAL~ with J-FIGHT」
2012年11月18日(日)東京・新宿FACE
▼メインイベント(第10試合) J-GIRLSミニフライ級王座決定戦 2分5R延長1R
○紅絹(もみ/フォルティス渋谷/J-GIRLSミニフライ級1位)
判定3-0 ※49-48、49-47、50-48
●美保(みほ/KFG/J-GIRLSミニフライ級2位)
※紅絹が新王座に就く。
9月16日に行われた第5代王座決定トーナメント1回戦を勝ち上がった、同級1位・紅絹と2位・美保が決勝戦を争う。
紅絹は昨年12月22日に現・世界二冠王のLittle Tigerと対戦して延長戦の末に判定負け、今年3月25日と6月17日には三冠王のちはると対戦して1勝1分と、厳しい試合経験を積んできた。対する美保も一階級下のアトム級でタイトルマッチを2度経験し、これまで安倍、Tiger、世界三冠王の神村エリカなどの強豪と対戦してきた経験を持つ。
両者は2010年3月28日に初対決し、この時はドローに終わっている。完全決着をつけ、初のベルトを腰に巻くのはどっちだ!?
1R、紅絹はグローブを合わせると同時に右ローで先制し、フットワークを使って動き回る。美保は紅絹が入ってくるところにパンチを合わせ、紅絹は美保が蹴りを出すところにパンチを合わせていく。
2R、紅絹は左ミドルとパンチで美保のボディを狙い撃ち。さらにボディからのフックも当てる。美保もパンチを繰り出してボディを打ち返すが、勢いに優る紅絹が優勢。紅絹はフットワークで動き回ってかく乱する。
3R、美保がカウンターの右ストレートをヒットさせるが、紅絹はボディへのパンチと左ミドルを何度もクリーンヒットさせる。紅絹のパンチが美保のボディをえぐり、ローキックも決まる。美保も前蹴りと右ストレートで応戦。
4Rは最も激しい展開となった。紅絹が左ミドルと左右のフックを当て、美保は左ミドルとボディストレートを打ち返す。さらにフックで打ち合う両者。紅絹がボディを打ってくるところに美保はヒザ蹴りを合わせる。
5R、紅絹がどんどんと前へ出て左右のフックで襲い掛かる。美保も負けじとパンチで打ち合い、紅絹はアッパーも繰り出す。美保がフックで紅絹の頭を大きく揺らす場面もあったが、勢いよく前へ出てフックを振り回す紅絹の印象がいい。
判定は3-0で紅絹の勝利。2006年10月にプロデビューして以来、周りの仲間たちや後輩選手たちが先にベルトを巻く中、3度のタイトルマッチを経験しながらも手に入れられなかったベルトを6年目にして初獲得した。
リング上でベルトを巻いた紅絹は「顔が痛いです。(美保が)いっぱい殴ってきました。チャンピオンになったのは一人では無理だったと思います。一人一人の方が自分のことを思ってくれて見続けてくれたから、今ここにいるのだと思います」と語り、「J-GIRLSには私以外にもチャンピオンがいるし、新しい選手もいっぱいいるので、成長を見守る意味でも来年も見に来てください」と、ベテランらしくJ-GIRLSをアピールした。
▼第9試合 J-GIRLSアトム級ニューヒロイン決定トーナメント1回戦 サバイバルマッチ1
○キラッ☆Chihiro(魁塾)
判定3-0 ※30-28、30-28、30-27
●未知(志真會館本部道場)
※Chihiroが決勝戦へ進出。
長島☆自演乙☆雄一郎が所属する魁塾のChihiroは、今大会に出場したキラッ☆Yuukiの姉で、姉妹そろっての参戦。タイでも試合経験がある。対する未知は京都からの参戦で、空手をバックボーンに持つ。普段は週2回、通信制の高校に通って毎週土曜日だけアルバイトをする17歳。そのほかの日は練習に費やしているという。
1R、サウスポーのChihiroは左右のミドルを蹴り、未知は左へ回り込みつつパンチで飛び込んでローキック。勢いは未知の方があるが、Chihiroは未知の動きをよく見て的確に蹴りを当てる。
2R、Chihiroが左ミドル、前蹴りを多用。未知がパンチで入ってくる瞬間に前蹴りを合わせて前進を阻み、左ミドルとパンチにつなげていく。しかし、Chihiroは相手をつかんでのヒザ蹴りを見舞ってしまい、イエローカードをもらう。
3R、未知が右ミドルから勢いよくパンチで攻めるが、Chihiroは前蹴りを上手く使って未知を突き放し、左ミドルで距離を支配。突っ込んでくる未知をかわして回り込んでのパンチも打ち、最大3ポイント差をつけての圧勝で決勝へ駒を進めた。
Chihiroは「緊張はしていませんでした。未知選手とはアマチュア時代に何度もやっていて、どうしてもリベンジがしたかったんです。絶対に優勝します。優勝してこの舞台で上に上がっていきたいです」と語った。
▼第8試合 J-GIRLSアトム級ニューヒロイン決定トーナメント1回戦 サバイバルマッチ1
○Eneos朱里(グラップリングシュートボクサーズ/JKS48準優勝)
延長R 判定3-0 ※三者とも10-9
●松下えみ(T-KIX GYM)
※本戦は29-30、29-29、29-29。朱里が決勝戦へ進出。
松下は関係者からの期待も高い、今年9月にプロデビューしたばかりのビジュアルファイター。プロとしてのJ-GIRLS参戦は初となる(アマチュアマッチは経験)。普段は本物の花で作るアクセサリーを販売する会社の代表兼デザイナーという異色の肩書きを持つ
対する朱里は、今年行われたシュートボクシングの女子高生限定トーナメント『JKS48』の準優勝者。小学生から始めた空手仕込みの打撃は一発一発に重さがある。
1R、ステップを使って動き回り、パンチとローで元気よく攻める松下。サウスポーの朱里は松下が攻めてくるところをパンチで迎え撃つ形で左右のフック。松下のきびきびとした動きが目立つ。
2R、松下は左へ回り込みながらのローを多用、朱里は左右フックで松下をロープに詰めての連打。朱里が左ハイキックを浅くヒットさせると、松下は強気に前へ出てパンチとローで攻める。何度か打ち合い、蹴り合いとなるが、パワーの朱里、手数の松下という展開。
3R、頭を下げながら突っ込む松下が左右のフックをヒットさせ、ローとミドルも蹴る。朱里も負けじと左右フックと左ミドルを放つが、松下の勢いと手数が上回り、朱里はやや攻撃が少ない。
判定はジャッジ1名が松下を支持したが、2名がドローで延長戦へ。ここで朱里が左ミドルを蹴り、すぐにバックステップで下がって松下の反撃を許さない。朱里がパンチでも打っては離れるを繰り返し、松下が追いつけない展開に。最後は朱里がパンチの連打をまとめ、判定勝ちで決勝進出を決めた。
朱里は「8月のJKS48で不甲斐ない試合をしてしまい、そこから練習して2度とあんな試合はしないと思って今まで以上に気合いが入っていました」と、JKSの決勝でMIOに敗れたのがよほど悔しかったのか涙ながらにコメントした。
▼第7試合 フェザー級 サバイバルマッチ1 ※ヒジなし
○鷲尾亮次(レグルス池袋/J-NETWORKフェザー級5位)
判定3-0 ※30-29、30-28、30-28
●ゼロ(KIBAマーシャルアーツ)
▼第6試合 フェザー級 3分3R
○浅野賢吾(ポゴナクラブ)
判定3-0 ※29-28、30-28、30-28
●外山邦明(亀の子道場)
▼第5試合 55kg契約 3分3R
○森本将親(KIBAマーシャルアーツ)
判定3-0 ※29-27、30-26、29-27
●上出HIT将也(総合格闘技HIT)
▼第4試合 スペシャルエキシビションマッチ 2分2R
ー伊達 華(Team DATE)
勝敗なし
ー松田玲奈(y-park)
▼第3試合 J-GIRLSランキング査定試合 バンタム級 サバイバルマッチ1
○藤野恵実(和術慧舟會GODS)
KO 1R44秒 ※パンチ連打
●瑠璃(るり/京都亀岡キックボクシングジム)
▼第2試合 56kg契約 サバイバルマッチ1
○吉田実代(BLUE DOG GYM)
判定3-0 ※30-28、29-28、30-28
●小澤聡子(チームドラゴン/J-GIRLSフェザー級5位)
▼第1試合 47kg契約 2分3R
△キラッ☆Yuuki(魁塾)
ドロー 判定1-0 ※29-29、30-29、29-29
△城 侑沙(SB・ストライキングジムAres)
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