【パンクラス】初参戦トム・サントスが井上雄策に強烈TKO勝ち、タイトル戦アピール
パンクラス
「PANCRASE 294」
2018年3月11日(日)東京・新木場スタジオコースト
▼第7試合 メインイベント ライト級 5分3R
〇トム・サントス(33=ブラジル/チーム ブラジリアン タイ)
TKO 2R 2分10秒 ※グラウンドパンチ→レフェリーストップ
●井上雄策(29=リバーサルジム川口REDIPS/パンクラス・ライト級2位)
井上は2010年修斗ミドル級新人王となり、修斗を離れてからは一時試合から遠ざかっていた時期もあったが、昨年4月にパンクラス初参戦。これまで2試合を行って、いずれも1R秒殺勝利で早くもパンクラス・ライト級2位にランクインした強打者。
対するサントスは元RISEウェルター級王者ダニロ・ザノリニの弟分で、MMA戦績は12戦7勝5敗。昨年、100万ドル(約1億円)争奪ROAD FC世界トーナメントに出場し2連勝したが、昨年11月の準々決勝で敗れ、ベスト8となった。パンクラスには今回が初参戦。
1R、左フックで先制したのは井上。サントスが3連打を繰り出すと、井上はパンチからの飛びヒザ蹴りを見せる。井上の左フックに右フックをすかさず返すサントス。強烈な左右フックで攻めるサントスに対し、井上は首相撲からのヒザ蹴り。両者が相手の首を片手で抱えて、もう片方の手で殴り合うという高山善廣vsドン・フライ状態となる。
スタンドでの打撃の攻防に終始した1Rは、オープンスコアでジャッジ2名が10-9でサントス、1名が10-9で井上。
2R、井上が左フックからの右フックをヒットさせるが、サントスも同時に右フックを打つ。これにグラつく井上。パンチの打ち合いになるとサントスのハンドスピードが上回る。サントスの右フックで井上はダウンするがすぐに立ち上がった。
しかし、井上が大振りの左右フックで打ち合いを挑んだところへ、サントスの右アッパーと左フックが命中。井上がダウンを喫し、そこへサントスがパンチを連打。レフェリーがストップし、サントスがインパクトあるTKO勝ちを収めた。
サントスはマイクを持つと、「今日このリングで戦うことが出来て夢がかなった。ここでチャンピオンになるために来たので、次はぜひチャンピオンベルトに挑みたいと思う」とタイトルマッチを要求した。
▼第6試合 セミファイナル フェザー級 5分3R
〇田村一聖(33=KRAZY BEE/パンクラス・フェザー級6位)
TKO 2R 1分28秒 ※グラウンドパンチ→レフェリーストップ
●堀江圭功(22=ALLIANCE/パンクラス・フェザー級10位)
田村は2012年2月に日本で開催された『UFC 144』に参戦。ジャン・タイクァン(中国) と対戦し、2R32秒、右フックでKO勝ちを収めた。その後、UFCで二連敗して『ROAD FC』に転戦。2015年8月からはパンクラスを主戦場にし、2016年4月にはパンクラス・フェザー級暫定王座(後に正規王座に認定)にも就いた。2017年3月の初防衛戦で敗れ現在は無冠。
また、昨年11月には2016年ネオブラッド・トーナメント・フェザー級優勝&MVPの鈴木琢仁と対戦し、これを退けている。
元王者の格上選手に挑む堀江は空手をバックボーンに持ち、2016年10月からパンクラスに参戦して6戦全勝。そのうち3試合はKO勝ちを収めている。2017年ネオブラッドトーナメント(新人王戦)同級優勝&MVP。
1R、互いに前後へステップを踏みながら相手の出方を窺う。堀江は得意の、身体ごと飛び込むようにして打つ左ボディブローを叩きつける。田村の右フックにも左ボディブローを合わせる堀江。ラウンド終了直前には、両者の右フックが交錯する。
2R、堀江の左ボディブローに対して右ローで対抗する田村。このラウンドも堀江ペースで進むかと思われた矢先、田村の豪快な右フックが強烈にヒット。追撃を逃れようと堀江はタックルに行くが、またも右フックをもらいグラつく。
一気にラッシュする田村へ堀江が右フックを放ち、一瞬ヒザをマットに着いた田村だがすぐに立ち上がると、またも強烈な右フックを打ち返して堀江をダウンさせる。最後は四つんばい状態の堀江へパンチを連打し、田村が衝撃的なTKO勝ちを飾った。
満面の笑顔を浮かべる田村は「クソ強いチームメイトといつも練習しているので、これくらい普通に出来ないとしょうがない。明日、俺の誕生日なのでよろしくお願いします」とマイクで語った。
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