【Invicta FC】ベテランのカフマンが無敗の強敵をチョーク葬、新王者に輝く
Invicta Fighting Championships
「Invicta FC 29」
2018年5月4日(金・現地時間)アメリカ・ミズーリ州カンザスシティ スコティッシュライト・ テンプル
Photo by Dave Mandel, Invicta FC
▼メインイベント バンタム級王座決定戦 5分5R
○サラ・カフマン(32=カナダ/元Strikeforce女子バンタム級王者)
一本 3R 4分30秒 ※リアネイキドチョーク
●キャサリーナ・ラナー(28=ドイツ)
※カフマンが新王座に就く。
今大会のメインイベントはバンタム級王座決定戦。前王者ヤナ・クニツカヤ(28=ロシア)のUFC移籍にともない空位となった王座を、ベテランのカフマンと伸び盛りのラナーが争った。歴代王者がそろって世界最高峰のUFCに進出を果たしている階級でもあり、今回の勝者もその道を辿ることになりそうだ。
カフマンは2010年に、当時UFCに次ぐ規模を誇ったStrikeforce(ストライクフォース=現在はUFCに統合)で初代女子バンタム級王座に就いた実績の持ち主。2013年にはUFC参戦も果たしたが、好成績を残せず2015年にリリース(契約解除)となった。今回のタイトルマッチはUFC再出撃に向けて落とせない。
対戦相手のラナーは2014年のプロデビューから7戦全勝中の強敵。これまではヨーロッパを主戦場としてきたが、昨年8月にInvicta FCに初参戦し、キャリア初のTKO勝ちで初陣を飾っている。
1R、開始と同時に両者が間合いを詰め、まずはカフマンの右インローにラナーがワンツーの右ストレートを合わせて先制。直後にカフマンは左ジャブからの右フック、ラナーも右フックから左ストレートを振るうが、いずれも空を切る。
両者とも鋭くコンパクトにパンチを打ち合う中、カフマンが細かい左ジャブの連打から右フックや右アッパーをヒットさせる場面が目立つ。ラナーは右エルボーを打って組みつくが、逆にカフマンの首相撲に捕まりヒザ蹴りを突き刺されてしまう。
2R、カフマンの鋭い左ジャブに苦戦気味のラナー。カフマンは左エルボーで切り込んでからの右フック、さらに左ボディからの右ショートフックなどのコンビネーションも混ぜながらアグレッシブに攻める。
さらにパンチの交錯から組みの攻防になると、カフマンはしっかりと両脇を差し、ラナーをケージに押し込んでのヒザ蹴り。そこから足を掛けてテイクダウンに成功したカフマンはサイドから肩固めを極めにいく。ラナーはかなり苦しそうな表情になりながらも、何とか体を捻って脱出する。
3R、劣勢のラナーはパンチで勝負に出るも、カフマンにクリンチで潰され、投げでテイクダウンも奪われてしまう。カフマンはバックマウントから鉄槌を浴びせ、ラナーが嫌がったところですかさずチョーク。首を絞め上げられたラナーはすぐにタップした。
カフマンが会心の一本勝ちを収め、Invicta FCで初戴冠を果たした。
試合後、マイクを向けられたカフマンは「ベルトを巻くことができて光栄に思う。現在の自分のキャリアを見つめた時に、これが飛躍のための出発点になるはず。次に来るものが何なのか、とても楽しみにしている。そして、これまではクリス・サイボーグ(現UFC女子フェザー級王者)がStrikeforceとInvicta FCの両団体でベルトを巻いた唯一の女性ファイターだった。今日から私もここに加わるわ」と、自身の偉業達成を喜んだ。
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