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【UFC】元王者ドス・サントスが剛腕ルイスをTKO、3連勝で完全復活

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2019/03/10(日)UP

ドス・サントス(左)の強烈パンチを喰らい、頭を抱え込むルイス(右) Photo by Josh Hedges/Zuffa LLC/UFC

Ultimate Fighting Championship
「UFC Fight Night 146」
2019年3月9日(土・現地時間)アメリカ・カンザス州ウィチタ イントラスト・バンク・アリーナ

▼メインイベント ヘビー級 5分5R
●デリック・ルイス(34=アメリカ/同級3位)
TKO 2R 1分58秒
○ジュニオール・ドス・サントス(35=ブラジル/元UFC世界ヘビー級王者/同級8位)

 ルイスは2014年から『UFC』で16試合に出場し、12勝4敗の好成績を残しているヘビー級のトップ選手。昨年11月には3連勝と好調のまま、自身初のUFC世界ヘビー級タイトルマッチに臨んだが、王者ダニエル・コーミエに一本負けし、初戴冠を逃している。今回は約5カ月ぶりの再起戦だ。戦績は21勝6敗1ノーコンテスト。

 対するドス・サントスは08年からUFCに参戦すると、ミルコ・クロコップやロイ・ネルソンといったビッグネームを次々と撃破。11年のUFC世界ヘビー級タイトルマッチでは当時の王者ケイン・ヴェラスケスを破り、無敗のまま初戴冠を果たした。2度目の防衛戦でヴェラスケスに敗れてからも勝ち負けを繰り返しながらトップ戦線に残り続け、現在2連勝中だ。戦績は20勝5敗。

数々の劇的KOを生んできたルイス(左)の剛腕

 1R、ジリジリと前に出てくるドス・サントスに対し、ルイスは右ローや左ミドルを散らし、得意の二段蹴りも繰り出す。ドス・サントスも負けじと後ろ回し蹴りを返すが、これは空を切る。直後にドス・サントスは間合いを詰めて右ローを蹴りにいくが、ルイスは待ち構えてましたとばかりに右フックをフルスイング。間一髪、直撃を免れたドス・サントスは慌てて距離を取る。

 勢いづいたルイスはここで再び二段蹴り。落ち着きを取り戻したドス・サントスはこれをかわすと、ルイスがケージに詰まったところで右フックをフルスイング。これを被弾したルイスはぐらつきながらもドス・サントスの追撃の右フックをかわし、すかさずお返しの右フックを返す。今度はドス・サントスの腰が一瞬落ちる。

 迫力のある攻防に観客が沸く。両者はいったん距離を取るが、再びドス・サントスから前に出て後ろ回し蹴り。完全に意表を突かれたルイスは直撃を受け、腹を抑え込んでしまう。止めを刺さんとゆっくりと近づくドス・サントス。しかし、またしてもこれは罠だったか、ドス・サントスの油断を誘ったルイスは、突如体を起こして右フックで強襲する。ドス・サントスはここも間一髪で直撃を免れた。

 2R、ドス・サントスが右ローを蹴ると、ルイスはすかさず右フックのカウンターを狙い、続けて二段蹴りも放つ。しかし、これも落ち着いてブロックしたドス・サントスは再びジリジリと前進し、左フックのフェイントから右フックを強打。ルイスは追撃の右フック&アッパーを受け、マットに崩れ落ちて亀の状態に。ドス・サントスが一方的にパンチを振り落とす状況を見て、レフェリーが試合を止めた。
 
 3連勝を飾ったドス・サントスは、「良い気分だ。ウィチタの皆、ありがとう! 打撃のコンビネーションは常に強化に取り組んでいるから、試合のどこかでその成果が出ると思っていた。今日は息子の誕生日なんだ! 皆で彼のためにハッピーバースデーを歌ってくれ!(歌唱後)ルイスの剛腕ぶりは知ってはいたが、実際の威力は凄まじかったよ。次の相手は誰でも構わない。UFCで戦い続け、もう一度、ベルトを巻きたい」と、満面の笑みを浮かべた。


背後からのチョークで絞め上げるエリゼウ

▼セミファイナル ウェルター級 5分3R
○エリゼウ・ザレスキ・ドス・サントス(32=ブラジル/同級14位)
一本 1R 2分35秒 ※リアネイキドチョーク
●カーティス・ミレンダー(31=アメリカ)

 エリゼウは母国ブラジルの『Jungle Fight』で活躍し、2015年から『UFC』に参戦中。UFCでは初戦こそ僅差の判定負けで落としたが、以降は中村K太郎やマックス・グリフィンといった実力者たちを破り、現在6連勝中だ。戦績は21勝5敗。

 対するミレンダーはアメリカの『Bellator MMA』や『LFA』に参戦経験を持ち、昨年2月から参戦した『UFC』では現在無傷の3連勝中だ。戦績は17勝3敗。

 1R、前に出てくるミレンダーに対し、エリゼウは間合いを取りながら左ミドル。ミレンダーがすかさず踏み込まんとしたところで、エリゼウは上手くタックルを合わせてテイクダウンを成功させる。

 すぐにミランダーの背後に回り込んでチョークを狙うエリゼウ。ミランダーは胸を合わさんと、体を捻ったり転がったりするが、最後はエリゼウが両脚をしっかりとロックさせて、チョークをセット。ミランダーはタップし、エリゼウが会心の一本勝ちで7連勝を飾った。

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