【ビッグバン】3度目の決着戦はダウンの応酬で新人が駿太を振り切る
ビッグバンプロモーション
「ビッグバン・統一への道 其の35」
2019年3月10日(日)東京・後楽園ホール
▼第13試合 メインイベント第2試合 フェザー級 3分3R
●駿太(谷山ジム/Bigbangスーパーフェザー級王者)
判定0-2 ※28-28、28-29、28-29
〇新人(あらと/E.S.G/WBCムエタイ日本統一フェザー級王者)
※この試合の動画(ノーカット)はこちら
58戦の戦績を持つ駿太は長きに渡って国内軽量級トップの座に君臨し、ムエタイの強豪たちとも拳を交えてきたベテラン。昨年は4戦4勝、NKBフェザー級王者・髙橋聖人など強豪を次々撃破して波に乗っている。
対する新人はWBCムエタイ日本王座の他、NJKFスーパーバンタム級&フェザー級の二階級制覇王者。昨年前半は2連敗と苦渋を舐めたが、9月にMA日本王者・宮崎勇樹を降し、12月にはMuayThaiOpenフェザー級王者NOWAYと引き分け、復活のきざしを見せている。
両者は2017年に2度対戦しており、6月は駿太が判定2-1で勝利、11月は判定3-0で新人が勝利して1勝1敗。今回が3度目の決着戦となった。
1R開始直後から前に出る駿太に、新人はロープを背負いながら右ローを蹴っていく。ジャブ、ロー、ミドルの応酬があり、新人もパンチで前へ出る。お互いに相手の攻撃に対して返し、一歩も退かない。
2Rも駿太は右ローを蹴りながら前へ出る。パンチで対抗する新人だが、駿太の右ローをもらい続ける。蹴りを多用してペースを握ったかに見えた駿太だったが、新人がパンチで前へ出てくると打ち合ってしまい、右フックを振りかぶるように放った直後にカウンターの右ストレートをもらってダウンを喫する。
立ち上がった駿太はヒジと右ストレートでの逆転を狙うが、新人はジャブを突いて応戦。駿太に連打を許さない。
3Rが始まると同時に攻めて行く駿太は右ローからのワンツーでダウンを奪い返す。一気に盛り上がる場内。駿太は攻撃の手を緩めないが、新人も前へ出て打ち合いに応じる。激しい打ち合いと蹴り合いが続く中、新人の右フックで打ち抜かれた駿太がダウン。
すぐに戦闘再開した駿太は再び逆転を狙って猛然と前へ出る。新人も迎え撃ち、またも激しいパンチとヒジの打ち合いに。駿太の右フック、左ストレートがヒットするが、新人もジャブで駿太をのけ反らせる。駿太の右ストレートを何度もまともにもらう新人だが、それでも倒れず必死の応戦。
最後まで攻め続けた駿太だったが、逆転はならず。判定2-0で新人が駿太を返り討ちにした。
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▼第12試合 メインイベント第1試合 65kg契約 3分3R
〇谷山俊樹(谷山ジム/WKA世界スーパーライト級王者・WBKF世界同級王者)
TKO 1R 2分11秒
●パク・フィジュン(韓国/MBSジム)
WKA&WBKF世界スーパーライト級王者・谷山俊樹(30=谷山ジム)が、韓国のキックボクシングイベント『ANGEL FIGHT』ウェルター級王者イ・デウォン(韓国)と対戦する。
谷山はこれまでISKAインターコンチネンタル63kg王座、WBKF世界スーパーライト級王座など合計4本のベルトを獲得してきたビッグバンのエース。昨年6月にアマ160戦無敗のマキシム・チェルネンコに競り勝って以来、ケガでリングから離れてきたが、約9カ月ぶりの試合となる。
対するデウォンはデビュー以来6戦6勝と、キャリアは浅いながら無敗の選手。谷山は外国人強豪との戦いが続くが、ケガ明けの復帰戦を勝利で飾れるか。
1R、谷山は圧力をかけジリジリ前へ出ながら強烈な右ローを叩き込む。パクは谷山の圧力に押され気味だが、負けじと下がりながらもパンチから強い右ロー返していく。
中盤には谷山がミドルを打つとパンチを合わせるパク。パクのパンチには谷山が右ローとお互いカウンターの出し合いになったが谷山が左ジャブから右ローを2度ヒット、3度目に左フックから右ハイキックを出すとパクの左のこめかみ辺りにクリーンヒット。そこからラッシュした谷山だが、先ほどのハイキックのヒットが原因かパクが左の目尻からかなりの出血が見られドクターチェック、続行不能と判断しレフェリーが試合を止めた。
昨年11月27日に30歳を迎えた谷山は、
「30歳にになって初めての試合だったんですが酸いも甘いも大怪我も色々してこのリングに戻って来れて良かったと思う」と9ヶ月ぶりの試合での勝利を報告すると「今後の人生死ぬまでいろんなことに挑戦して行きたい。今日の勝利は昨年末に他界した祖父に捧げたい」とマイクアピールすると、観客から拍手が沸き起こった。
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