【ボクシング】王座獲得ならず!船井龍一が無念のドクターストップ、王者アンカハスにTKO負け
米国ストックトンでは、5月4日(日本時間5日)、IBF世界スーパーフライ級タイトルマッチが行われ、1位の船井龍一(33=ワタナベ)が王者ジェルウィン・アンカハス(27=フィリピン)に挑んだが、7回開始直後にドクターストップによるTKO負けとなり、王者が7度目の防衛成功となった。
船井が乗り込んだカリフォルニア州の会場は、前座試合から地元の超新星、ガブリエル・フローレス(19=米国)が出場するなどあって、1万2000人のキャパを超えた観客動員数で盛りあがった。
オーソドックス構えの船井とサウスポー構えのアンカハス。対照的な構えの両者は、初回から後ろ側に構えた手でストレートパンチを躊躇なく打っていく。さらに王者は2回から大小の多彩なパンチを織り交ぜていくが、船井の右ストレートも王者を何度かとらえた。このラウンド終了前に、アンカハスの左カウンターで船井が一度バランスを崩した。
3回、動きの柔軟性がさらに増すアンカハスだが、船井も距離を詰め、減量苦といわれるアンカハスの消耗を狙って離れない。このラウンドで、船井が初めて打ち勝ったか。
4回、船井が頭を振りながら前進していくと、アンカハスがフルスイングで猛ラッシュ。ラウンド終了の時点で船井の顔はだいぶ傷ついていた。そこでレフェリーは5回開始早々、船井の顔をドクターにチェックさせる。再開後もアンカハスがペースをつかんでいったが、打ち疲れも伺えた。
6回は互いに中間距離でストレートを交錯させる。しかし、優勢だったのは豪快な右アッパーを織り交ぜる王者で、船井は鼻も大きく腫れあがるまで打ち込まれた。
7回開始直後、船井に2度目のチェックが入り、ここでドクターは試合続行を認めなかった。
試合後のリング・インタビューでアンカハスは感謝したい対象に神、フィリピン、カリフォルニアのファンを挙げ、船井については「日本人のあきらめない姿勢を見せた」と讃えた。
写真=(C)横山奈加子
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