【J-NETWORK】坂本英則が再三の急所攻撃を受け反則勝ち、浜本“キャット”雄大はダウン奪われ判定負け
J-NETWORK
『J-KICK 2019~2nd~』
2019年5月5日(日)東京・ 後楽園ホール
▼第11試合 ヘビー級王座決定戦 3分5R(延長1R)※ヒジ有り
○坂本英則(修実館/J-NETWORKヘビー級1位)
反則 4R 2分57秒
●遊笑(Y’s grow/J-NETWORKヘビー級3位)
※坂本が新王者に
坂本は2014年のヘビー級新人王トーナメントで準優勝。17年3月、格上のダビデ篤志に勝利しランキング入りを果たした。同年8月には初のタイトルマッチに挑み、MA日本ヘビー級王者で当時J-NETヘビー級1位だったアレックス・ロバーツ(空柔会館)とヘビー級王座決定戦で対戦するも4RTKO負け。今回が2度目のタイトル挑戦となる。
遊笑は12年『フリースタイルオープン空手全日本選手権』重量級優勝や、国際大会『サバキ・チャレンジ・スピリット2011』で日本人として初の入賞(+85kg級で銅メダル)を果たすなど、空手大会で数々の入賞歴を誇る。今年2月にはMA日本ヘビー級王座決定戦に抜擢され、山下力也に敗れ戴冠を逃したが、大接戦を繰り広げている。
坂本と遊笑はこれまでに3度対戦し、15年11月には遊笑が判定勝ち。16年6月には坂本が延長判定で勝利。昨年8月、ヘビー級次期王者挑戦者決定トーナメント決勝戦では坂本が右ストレートでKO勝ちし、坂本が2勝1敗で勝ち越している。
1R、坂本が重い右ストレート、右ミドルで前進。サウスポーの遊笑はガードを固め、左のインローを返す。
2Rには坂本はワンツー、右ミドルをコンビネーションで打ち込み、遊笑の左わき腹を真っ赤に内出血させる。手数は坂本が圧倒し、ガードの隙間から二度右ストレートをヒット。
3R、坂本の右ストレートがヒットし、ぐらついた遊笑にラッシュを仕掛ける坂本。15発近くのパンチを打ち込んだが、遊笑は固いガードでしのぎ切る。疲れの見える坂本に遊笑が左ミドルをヒット。終盤に坂本は胴回し回転蹴りを放つが、不発に終わる。
4R、疲れが見える坂本に遊笑は左ミドルで応戦。坂本は手数が出なくなるが、右ミドル、左前蹴りをヒットさせながら前進。遊笑の体力を削る。中盤に遊笑の左ローが2度も急所(金的)攻撃となり2度の中断。さらにロープ際で遊笑のヒザ蹴りが金的に入り、三度目の中断。坂本には1分間の休憩が与えられたが回復できず、レフェリーが試合終了を宣告した。
三度目のローブローはレフェリーがブレイクを宣告した後の打撃とジャッジ。遊笑は反則負けとされ、坂本がタイトルマッチの勝者となった。
坂本は試合後のマイクで「メインでやらせてもらって、こんな形で終わってすみません」と観客に謝罪。今回が4度目の対戦となった遊笑に対し、「こんな形で終わるのは嫌なので、もう一度やらせてください」と5度目の対戦を直訴した。
▼第10試合 フェザー級タイトルマッチ 3分5R ※ヒジ有り
○一仁(真樹ジムAICHI/J-NETWORKフェザー級王者)
判定3-0 ※50-47、50-47、50-46
●伊仙町典久(BLA‐FREY/J-NETWORKスーパーバンタム級王者)
一仁は空手出身で蹴り技を得意とし、気持ちを全面に出し戦うファイトスタイル。昨年5月に三冠王・八神剣太を破ってJ-NETフェザー級王座を獲得。今回が初防衛戦となる。
伊仙町は現J-NETWORKスーパーバンタム級王者。2018年8月に初防衛を果たしたリング上で2階級同時制覇をアピール。その願いが叶い今回のタイトル挑戦が実現した。
1R、サウスポーの伊仙町が長く速い右ジャブで一仁の顔面をとらえる。一仁は強烈な右ミドルを返し、ペースを握らせないが、3R、一仁はパンチの後に右ミドルをコンビネーションに織り交ぜ、幾度もヒット。伊仙町は距離を取って右ストレートから左フックを返すが組んでからの主導権は一仁が握り、右に回しながら伊仙町をこかす。ラウンド終盤には一仁がこの試合一番の右ミドルを打ち込み、会場に響く音に観客からどよめきが起こる。
4R、伊仙町の右ジャブにかぶせた一仁の左フックが二度顔面をとらえる。ジャブを出せば左フック、前に出れば右ミドルを合わせられる伊仙町は手が出なくなる。
5R、伊仙町は左ストレートで前進するも、要所で一仁に右ミドルを効かされて勢いを寸断される。右インローも入り、組んではこかされて伊仙町は手が出ない。終盤にはロープ際に飛び込んできた一仁の右ヒジで伊仙町は右まゆ上をカット。ストップされるほどの傷ではなく、そのまま試合終了となった。
チャンピオン対決を制した一仁は「(伊仙町は)スーパーバンタム級のチャンピオンだったので負けられなかった。最近悩んでることもあったが、しっかり防衛することができた。」と、勝利に満足した模様。さらに「来年30歳だが、体力も技術も成長しているので、もうワンランク上のKNOCK OUTやWBCランキングの強い選手と戦ってやり切りたい」と、キャリアの終盤に向けた目標を語った。
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