【格闘空手】金的、踏みつけ有り過激ルールは石川健太郎(士道館)が初優勝!
ハイブリッド空手勇誠会
『第22回全日本格闘空手選手権大会』
2019年5月5日(日)大阪・世界館
※アクセルプロモーション主催 ACCEL 44と共同開催
今回22年目の大会である神戸の空手道場勇誠会主催の全日本格闘空手選手権大会がACCELタイトルマッチとのコラボで開催された。
今大会は準決勝までが素手掌底を用い、ベスト4以降は薄手の皮グローブを着用し顔面を攻撃、更に金的有効、投げ、関節、絞め技など寝技も認められ、顔を踏もうが踵を落とそうが帯で絞めようがロープを持って攻撃もOKと言う恐らく現存では最も禁じ手解禁の多いものと言える。
過去出場者も実に多様で、優勝者には元K-1 WORLD MAX日本王者の長島☆自演乙☆雄一郎やONEのイ・サンス、柔術全国王者のカルロス・トヨタ、SAW王者の廣井一隆、K-1 JAPANの内田ノボル、ACCEL王者のオーデマンなど錚々たるプロ選手が名を連ねるいわばアマチュアの域を飛び越した無差別破天荒大会である。
そして今回はACCEL大会とプロアマ同時進行でワンマッチ&トーナメントという事で企画されるも、この格闘空手アマトーナメントにエントリーして来たのは過去最少の3名…。
メンツは空手から石川健太郎(士道館)、阿部光弘(阿部道場)、柔術家で空手も学ぶ吉野太稀(正道会館)。
試合は総当たり戦で行われその一発目は小兵の吉野vs巨漢の石川となった。この試合は体重差約40kg、小さな吉野は本戦3分を果敢にタックル、足元から崩しにかかるが相手の石川も柔道有段者、簡単に寝技を取らせず、立ち技で吉野にローキックを決めまくり効かせて行くも判定は引き分け。延長戦吉野のタックルをかわした石川がパンチとローのコンビネーションを決め吉野は流血、判定3-0で勝利。
続く2戦目は、元正道会館WORLD CUPでカナダの巨漢ジョニークレインとも激戦した経歴の阿部光弘が登場、既に今年50歳となる古株である。相手はこの日2戦目の吉野で年齢差25歳対決。
本戦、吉野は前に出るが老獪な阿部がリーチ差を利用し鼻に長いジャブをコツコツ当て吉野が早くも流血。ここでドクターチェックが入り鼻骨折の疑いだがプロ興行のようなレフェリーストップはなくタオルもない、本人の棄権か主審の戦意喪失一本だけである。
呼吸が苦しそうだが再開され構わずに前に出る吉野に場内拍手が起こる。下から阿部を崩しに行くが体重差もあり、時間切れで関節を極め切れない。立っては阿部が金的で攻めるが本戦は2-2の引き分け。
延長戦、阿部の打撃が冴える、吉野も空手仕込みのパンチにローで果敢に前に出るも阿部のロングパンチに捕まり又しても流血のドクターチェック。気持ちの折れない吉野は再開後タックルで阿部にヒールホールドを狙いに行くが、踵を目に落とされ今度は眼底を骨折の疑いでドクターチェック、主審の棄権通告を断りまたも闘う吉野…気力で闘っているが判定やや阿部有利も又しても引き分け、再延長へ突入。
本来延長戦技あり先取で試合終了の大会だが今回は一本まで試合は終わらないルールに、ここで阿部が下半身無防備になった吉野に金的を二度極め技ありを奪い、その後流血だらけの吉野は阿部の打撃猛攻をくらいサンドバッグとなり主審は一本を宣告、吉野は痛い2敗の最下位と決定した。
3試合目は決勝戦。
共に吉野を沈めた阿部と石川の対戦となった。
重戦車石川はガードを固めて前進、阿部はパンチ、蹴りを石川にヒットさせるも肉塊石川は下がらず掴みにかかり、投げまでを綺麗に決める、そして全体重をかけたギロチンや首絞めフェイスロックなど、流石の阿部もかなりの激痛に顔を歪ます。
立っては金的を狙う阿部だが石川の熱い大腿に守られた金的は当て辛い。後半は共に意地のぶつかり合いで激しい殴り合いの応酬、ここで石川の右をもらった阿部は流血、技ありを取られてしまう。やや失速した阿部だが本戦を闘いきり、技ありを奪った石川が悲願の初優勝を果たした。
試合後「このルールの試合にまだ出て最強を証明したい」と語った。
【第22回 全日本格闘空手選手権大会】
優勝 石川健太郎(士道館 士魂村上塾愛媛)
準優勝 阿部光弘(阿部道場 大阪)
第3位 吉野太稀(正道会館 兵庫)
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