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【ボクシング】日本1勝2敗、美少女ボクサー鈴木なな子「(自分が)弱すぎた」

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2019/05/13(月)UP

1Rにダウンを奪われ、挽回を試みる鈴木(左)だったが逆転ならず

 5月12日、香港コンベンション・アンド・エキシビション・センター(HKCEC)ではDEFプロモーションズによるプロボクシング興行『アジア・プロボクシング選手権』が行われ、日本人ではスーパーライト級6回戦に山本祥吾(26=ワタナベ)、女子ライトフライ級4回戦に鈴木なな子(19=同)、フェザー級8回戦に佐々木蓮(24=同)が出場した。

ボディブローで攻める山本祥吾、TKO負けを喫したものの、そのファイトスタイルで沸かせた

 日本勢のトップバッターとしてリングに上がった山本に対するは、11歳でネパールから香港に移住し、15歳からボクシングを始めたというニベシュ・ゲール(ネパール)。荒々しくも計画的に上下を打ち分けるゲールの強打に、山本は初回から窮地に追い込まれて4回TKO負け。しかし勝負を諦めずに反撃し、3回からはゲールをボディーブローで失速させた精神が、観客に“サムライ”を感じさせ、退場の際も握手を多く求められた。

 試合後のゲールは「山本は予想通り、いい選手だった。もっと強くなって憧れのマイク・タイソンのような強さを手に入れたい」とコメントした。山本は「パンチの重さに驚かないようにしようと思っていたけど、それ以上の重さだったので結局動揺してしまった。練習してきたことがほとんど出せなかった」と悔しそうに顔をアイシングした。

笑顔でコールに応える鈴木

 日本の2番手としてリングに上がった鈴木の相手は、アマチュアで1戦、プロでも1勝(1KO)1敗であり「4回戦卒業」には、それほど難しい相手ではないと思われたレンズ・ダッケル(比国)だったが、鈴木がストレートを打つところに、ダッケルは左右のフックをかぶせ続け、初回に鈴木はダウンを喫する。
 最終4回は鈴木のガムシャラな猛反撃が功を奏し、ダッケルがロープで連打を受けながら試合が終わったものの、時すでに遅し。ジャッジ3者から39対36の採点で支持されたダッケルは「鈴木は基礎技術がしっかりしていた。自分のほうが技術不足だが、鈴木のキャリアも多くはないので、一気に仕掛ければチャンスがあるかもしれないと思ってアタックした」と作戦を明かした。
 鈴木は「敗因は弱すぎたというだけ。キャリア不足は感じたけど、それ以上にダッケルのパンチが重くてビックリしてしまった」と語った。

佐々木(右)がTKO勝利で日本勢唯一の勝利を掴んだ

 同門が2連敗の悪い流れで、3番目にリングに上がった佐々木の相手は、WBA東アジア王者の肩書きを持つ6戦全勝のマー。佐々木は初回から忙しくポジションを移動して距離感を狂わし、6回に連打でTKO勝ち。しかし、2回にはロープに追い詰めたマーから左右のフックを見舞われ、ほぼダウンに近いピンチもあった。

 試合後の佐々木は「相手の低い頭をどうしても打ってしまうので初回から両手が痛くなり途中から握らずに打っていた。右ジャブを出せない展開になり、左手だけの一本調子になってしまった」と反省した。敗れたマーは「自分の距離感をつかむタイミングがなかったので、初黒星には納得できている。日本のプロボクシングには技術力の高い印象があったが、今回それを体感できたので今後につなげたいし、その成果を日本のリングで活かして勝つ目標もできた」とコメントした。

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