【ムエローク】”和製ムエタイ”大田原友亮が若き三冠王・佐々木雄汰に僅差の判定勝利
尚武会
『ムエローク2019 HACHIOJI』
2019年5月19日(日)東京・富士森体育館
▼第11試合 メインイベント WMCインターコンチネンタル スーパーバンタム級 王座決定戦 3分5R
○大田原友亮(B-FAMILYNEO)
判定3-0 ※49-48、50-49、49-48
●佐々木雄汰(尚武会)
大田原は中学生のころからタイ・ルンピニースタジアムを主戦場として戦ってきた筋金入りの和製ムエタイ。「ユースケ・エクシンディコンジム」の名前でリングに上がり、70戦以上を戦い抜いてきている。今年4月にケムペット・プンパンムアン123P(タイ)に2RKO負けを喫しており、今回が復帰戦となる。
対する佐々木もジュニアキック7冠王に輝いたエリート。これまでにMUAYTHAI OPENスーパーフライ級王座、WPMF日本同級王座、ルンピニージャパン(LPNJ)同級王座の3つの王座を獲得している。昨年9月に”タイの激闘王”チョークディー・PKセンチャイジム(タイ)とWMC世界バンタム級王座を争い1RKO負けを喫しており、両者再起戦でタイトルを争うことになった。
1R、両者オーソドックスの構えから、佐々木が右ローキック、右前蹴りでけん制。大田原は軽い左ローでけん制、時折右ミドルを見せる。大田原の左ミドルに佐々木は即座に右ミドルを合わせるが、大田原はキャッチし組みヒザを狙っていく。
公開採点は三者とも10-10のイーブン。
2R、大田原が左サイドキックでけん制、左ローを佐々木の左太もも内側に浅くヒット。徐々に両者ローの威力が上がり、会場に乾いた音が響くようになる。佐々木がノーモーションのワンツーを放つが、大河原は笑顔でダッキングし、余裕を見せる。
公開採点はこのラウンドも三者10-10。
3R、大田原が軽い左ローから緩急をつけた強烈な右ローをヒット。徐々に佐々木がプッシャーを強め前進しワンツー。大田原もパンチの交換に応じ、そのまま組みヒザに流れる展開が増える。ヒザは大田原のヒット数が優勢。佐々木は投げを狙うが、大田原はバランスを取りそれを許さない。
公開採点は10-10が1名、10-9大田原が2名と差がつき始める。
4R、両者軽めのロー、ミドルを交換するが、レフェリーから積極的に手を出すよう両者注意。大田原がギアを一つ上げ、強烈な左ミドルをヒットさせる。前に出ようとする佐々木を右ローで止め、左ハイキックも余裕をもってかわす。パンチの手数は佐々木が上だが、シャッフルステップから左ミドルを当てる大田原が主導権を握る。
5R、佐々木がフェイントを交えながら前進。大田原の左ミドルをキャッチし、ロープへ押し出しながら飛びヒザ蹴りを繰り出す。組んでからの主導権を佐々木が握り始め、右ヒザを当ててから大田原を投げ飛ばす。大田原は佐々木の前進に合わせ体を寄せて距離をつぶし、連打を許さない。佐々木が左ミドルをガードして返した左ハイキックを大田原がしゃがんでよけたところで試合終了のゴング。中盤で主導権を握った大田原が判定をものにした。
▼第10試合 セミファイナル WMC日本スーパーバンタム級王座決定戦 3分5R
○MAIKI・FLYSKYGYM(FLYSKYGYM)
KO 3R0分59秒
●森下翔平(M-BLOW KICKBOXING GYM)
MAIKIは2017年にJ-NETスーパーバンタム級新人王を獲得。FLYSKYジムの期待の星として、世界に通じるWMCに参戦した。森下とは2018年4月にBOMで対戦しており、その時はMAIKIが判定勝利。2度目の対戦は王座をかけた決着戦となる。
1R、両者サウスポー。MAIKIが長いリーチの右ジャブを伸ばし、森下が左ローを合わせる。森下の左ストレート、左ローを距離をとり外し、返しの左ローをクリーンヒットさせるMAIKI。パンチで前進する森下をMAIKIが距離を保ちローを返す展開が続く。
公開採点は三者とも10-10のイーブン。
2R、森下の右ジャブが顔面をとらえMAIKI後退。立て直したMAIKIはすぐさま左ローから左ストレートを返してヒットさせる。ワンツーで前進、そのまま組んでヒザを狙う森下だが、MAIKIも首相撲からボディへヒザを叩き込む。下がった森下のテンプルへ左ハイキックをヒットさせ、乾いた音が会場に響き渡る。ガードの上からでもお構いなしにパンチを打ち込むMAIKIが距離を支配。一方的になるかと思われたが、終了直前に森下が水平に振るったヒジでMAIKIが眉間をカットする。
公開採点は10-9でMAIKI支持が2名、9-10で森下支持が1名と評価が割れた。
3R、勢いに乗り前進する森下を下がりながらさばくMAIKI。左ハイキックから左ストレートのコンビネーションがクリーンヒットしたまらず森下がダウン。立ち上がり前進する森下だが、ダメージが残り左ストレートを2連続でもらい腰が落ちる。逃げる森下を飛びヒザで追いかけ、コーナーに詰めヒジをヒット。ブレイク直後にMAIKIの左フックが直撃した森下は2度目のダウン。立ち上がる様子がないことを見届けたレフェリーがストップを宣言した。
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