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【ボクシング】宮尾綾香が僅差で敗れ、統一王座戦を制せず

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2019/09/12(木)UP

果敢に攻めた宮尾(奥)だったが、相手のパワーボクシングもあり決定打を与えられなかった。

宮尾は序盤のラウンドでオーバーフック気味の右フックが何度も相手を捉えた

 9月12日、後楽園ホールにて、WBA女子世界アトム級王座統一戦が行われ、正規王者モンセラット・アラルコン(25=メキシコ)が挑戦者で暫定王者の宮尾綾香(36=ワタナベ)を判定2-1(98-92、96-94※宮尾、96-94)で下しアラルコンが勝利。宮尾は正規王座に届かなかった。

 試合は序盤、圧力をかけ左右のオーバースイングのフックを当てていった宮尾だったが、3Rに細かいながらパワーあるパンチで反撃するアラルコンの攻撃を受け宮尾が一瞬ガクッと足にくる。

アラルコンのオーバ気味の左フックが宮尾を捉える

 これを機に相手は徐々に手数を増やし始め、5Rには逆にオーバーフック気味のフックが宮尾の顔を捉え始める。

 6Rには宮尾がボディで攻勢もフックをもらい動きが一瞬止まるなど、攻撃を止めないものの、ア

ラルコンの一発を貰ってしまう流れで印象が良くない。しかし、8R、ボディから上(顔)への打ち分け、9Rにはアラルコンのボディ攻撃に対し打ち下ろしの左がクリーンヒットするなどしたが、僅差の判定で敗退した。

 勝ったアラルコンは涙ながらに歓喜、試合後のマイクで「今日はとても幸せな気持ち。宮尾はとても強かった。これからも防衛を続けていきたい」と喜びを語った。

ベルトを巻いたアラルコンは歓喜の涙

 宮尾は元WBA女子世界ライトミニマム級王者でもあるが、2015年にWBA・WBC王座統一戦に挑み、WBCアトム級王者の小関桃(青木)に判定負けしWBA王座陥落。昨年11月にアラルコンと対戦予定だったが、アラルコンは怪我のため欠場、代わりに元WBO王者の池山直(フュチュール)とのWBA女子アトム級暫定王座決定戦に変更となり、3―0の判定勝ちを収め暫定王座に。そしてアラルコンのことだけを考え練習し、今回正規王座に挑んだが一歩及ばなかった。

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