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【ボクシング】花形冴美が初防衛、2戦2分のライバルに勝ち「壁を乗り越えた」

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2019/09/12(木)UP

ライバルに勝ち初防衛を果たした花形冴美

池山(左)との激しい打ち合いの中で花形の右ストレートがヒットする

 9月12日、後楽園ホールにて、『IBF世界女子アトム級タイトルマッチ』が行われ、王者・花形冴美(花形)がこれまで2戦して2度引き分けている池山直(フュチュール)に判定2−1(96-94、94-96※池山、96-94)で勝利し、初防衛に成功した。

 花形は1Rから足を使って動き、池山の顔を何度も捉える。しかし、2R後半に池山が得意の接近戦で花形をコーナーに詰める場面も見られた。

 花形は3ラウンドから打ち合いに行き、4Rはボディ攻めからの右フックがヒット。池山はアグレッシブに接近戦で攻めてくるが、6Rには花形の右ストレートがヒットし、池山の動きが一瞬止まる。

 以降のラウンドもアグレッシブな打ち合いが続くが、時折パンチで顎をはね上げたり、動きを止めさせるのは花形の方で、最終の10Rも頭をつけてからの打ち合いから若干距離を離しての右フックで池山の顎を上げ、強い一発のボディも入れる。

花形会長に肩車され祝福される花形冴美

 手数は池山、強打は花形だったが、2−1の僅差で花形が勝利した。

 勝った花形は「自分でも明確に(ポイントを)取っている自信がなかった。相手が勝ってもおかしくはない際どい判定だった。(池山選手が得意な接近戦で3Rから打ち合ったのは?)遠距離でも接近戦でも勝つというつもりでやっていた。2戦2分けだった相手、世界を獲れなかったその壁を乗り越えられた。少しは成長できたかな」と語った。

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