【ボクシング】河野沙捺、全日本女子制覇「ここまで来たからには五輪出たい」
北海道・札幌にある北ガスアリーナ札幌46で、今月17日から20日まで行われた第18回全日本女子ボクシング選手権のシニア・フライ級決勝では、河野沙捺(23=渡辺溶接所)が和田まどか(24=福井県スポーツ協会)を破り、14年のジュニアの部での優勝を合わせると4度目の優勝となった。
これで2020年東京五輪の代表選考会(ボックスオフ)への出場を決め、河野にはチャンピオンベルトも授けられた。
決勝で河野と接戦を展開した和田は、準々決勝で元キックボクシング王者の松田玲奈(葛飾クラブ)、準決勝では木下鈴花(日本体育大学)にポイントで勝利し、決勝に駒を進めた。決勝では河野にも第1ラウンドからカウンターを何度も合わせる好調スタートだったが、第2ラウンドからの足を止めた打撃戦で競り負け、判定で3-2[29–28(河野)、29–28(河野)、28–29(和田)、28–29(和田)、30–27(河野)]の割れた採点で落とした。
「意地を張ってしまった」とうなだれた和田の一方で、河野は「初戦から強敵続きで本当に苦しいトーナメントだった」と振り返った。そして「ここまで来たからには東京五輪に出たい」と改めて決意を語った。
代表選考会(ボックスオフ)は12月上旬に都内での開催が計画されており、河野は、世界女子選手権の日本代表だった並木月海(自衛隊大学校)と東京五輪の日本代表権を争うことになる。試合内容などの審査で代表権を獲得できたら、来年のアジア・オセアニア予選や世界最終予選に出場となるが、それらを逃しても五輪開催国枠(男子4・女子2)の候補となる。
河野と対戦する並木は本サイトで以前にも紹介した那須川天心とは幼馴染みで空手での対戦歴もある。
なお、この全日本ではシニアでは9階級の王者が誕生し、河野沙捺は優秀選手賞、最優秀選手賞には決勝をRSC(レフェリーストップ)で優勝したフェザー級の晝田瑞希(ひるたみずき/岡山・自衛隊体育学校)が選ばれた。
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