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【ボクシング】木村翔が元王者サビーリョにTKO勝利「今年、世界一に返り咲く」

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2020/02/16(日)UP

木村が復帰戦をTKO勝利、再び世界奪取へ向け再始動

 2月15日(土)、フィリピンのマニラ・アリーナにてボクシング興行『DEADLY COMBINATION』が行われ、113ポンド契約(51.25kg)10Rに臨んだ元WBO世界フライ級王者の木村翔(31=花形)が元WBO世界ミニマム級王者メルリト・サビーリョ(36=フィリピン)を相手に、2R2分16秒、 TKO勝ちを収めた。

 昨年5月以来となる9ヶ月ぶりの復帰戦に臨み、これまでどおりの入場曲、『Forever Young(竹原ピストル)』で入場した木村は、今回、アディダス製の新グローブを使用。

 向かい合うとサビーリョはやはりミニマム級出身。木村の方がひと回り大きく、木村が左フックを当てるだけで、サビーリョはその圧力でたやすく後ろにバランスを崩してしまう。 それでも焦ることなく、木村はじわじわプレッシャーをかけてから、ロープ際でスピーディなコンビネーションを打ち込んでいった。

木村のフックが相手のテンプルにクリーンフットする

 突破口を見出そうと、上下にパンチを散らしていくサビーリョは、プレッシャーで腰が引き気味だが、フィリピンの観客は基本的に彼の支持者だ。時折、左ストレートなどを木村に当てると、会場からは大きな歓声が聞こえた。第1ラウンド中盤、木村は再び左フックでバランスを崩させ、これはノックダウンに近いスリップダウンとなった。

 第2ラウンドもサビーリョのブロッキングを崩そうと、大小さまざまなパンチを当てていく木村は、新たにタッグを組んだフィリピン人トレーナーの中で、自分がどれだけ戦えるかを確かめているかのように、攻め急がない。

 しかし、サビーリョが途中から捨て身のように強引な左右フックを仕掛け、ディフェンスの意識が疎かになっていたところに、木村は左フックを一閃。派手にキャンバスへ沈んだサビーリョの下へセコンドが駆け寄ると同時にレフェリーが試合を止め木村のTKO勝利となった。

 リング上での勝利者インタビューで木村は「フィリピンのみなさんの応援も暖かかったので感謝している」とコメント。
 次の試合はマネージメント次第と言うにとどめたが「今年もまた世界一に返り咲く」と宣言。
 18年9月24日、世界フライ級3度目の防衛戦で田中恒成に敗れて王座陥落。昨年5月には『WBA世界ライトフライ級タイトルマッチ』で王者カルロス・カニサレス(26=ベネズエラ)に挑戦し判定で敗退。今年こそ王座返り咲きを狙う。

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