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【ボクシング】ワイルダーがTKO負けで防衛失敗、フューリーが4団体目の世界ヘビー級王座奪取

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2020/02/23(日)UP

フューリー(右)がワイルダーの側頭部にパンチをヒットさせる(Getty/wowow)

 2月22日(日本時間23日)アメリカ・ネバダ州ラスベガスのMGMグランド・ガーデン・アリーナにて行なわれた『WBC世界ヘビー級タイトルマッチ』で11度目の防衛戦に挑む王者デオンテイ・ワイルダー(34=米国)に、元3団体統一ヘビー級王者タイソン・フューリー(31=英国)が7R  1分39秒、TKO(タオル投入)で勝利した。前戦(18年12月)は引き分けたが、今回の試合で決着がついた。

 フューリーはこのWBCで4団体目のヘビー級王者に。さらに無敗記録を伸ばし、プロ戦績を31戦30勝(21KO)1分とした。ワイルダーは44戦42勝(41KO)1敗1分と今回の王座陥落が初黒星となった。

 両者の前日計量でワイルダー104.77kgに対し、フューリー123.83kgと、引き分けに終わった前戦のときよりもフューリーは7kg以上アップしワイルダーと約20kg差で挑んだ。身長はワイルダー201cm、フューリー206cm、リーチもワイルダー211cm、フューリー216cmとフューリーが体格でリードした。

前回(18年12月)も右をヒットさせリードするフューリー。しかし、ダウンを奪われドローとなった

 試合は1Rからフューリーが圧力をかけ、積極的にワンツーの右を打って行く。体重は増えたが動きは前回同様に俊敏だ。
 フューリーの右にワイルダーも右を返しクリーンヒットする場面があったが、終盤のフューリーの左ストレートがヒットしワイルダーが少しバランスを崩す。ワイルダーはダメージか被弾した目をパチパチさせる。

 2Rにはワイルダーの右でフューリーが若干バランスを崩す場面もあったが、3Rからフューリーの独断場。フューリーがジャブが連続して入りそして右に。ワイルダーはジャブを刺され後手にまわると、フューリーの右がワイルダーの側頭部に当たりダウン。
 ふらつくワイルダーだったが、残り20秒を何とか耐えゴング。ワイルダーはダウンのパンチが左の耳に当たったようで耳の穴付近から出血。

 以降、若干ふらつくワイルダーにアグレッシブに攻めるフューリー。フューリーのパンチの連打にバランスを崩し倒れる場面もあったが、パンチを見切り、クリンチでしのいた。フューリーの下からの左のフリッカージャブも何度も当たり、ワイルダーがいつダウンしてもおかしくないラウンドを重ねた。

 5Rにはフューリーが左ボディで吹っ飛ばしワイルダーがダウン。立ち上がったがフラフラだ。それでも粘るワイルダーだったが、7R、序盤、フューリーの左フックで大きくバランスを崩す。フューリーの圧力に下がるワイルダーはコーナーに詰められ右ストレート、ボディと連打を許すとワイルダー陣営がタオルが投入。レフェリーが試合を止めた。

 連続防衛記録が10でストップしたワイルダーは「よくこんなことはある。一番強い男が勝った。うちのチームもタオルを投げた。コーナーが続けさせてくれなかったんです。言い訳はしない。グレートな選手だって負けることはある。もっと強くなって帰ってきます」と潔く負けを認め、次に繋げるとした。

 フューリーは「ワイルダー、彼は強さを見せてくれた。正々堂々と戦った、彼は戦士だ。彼はまたチャンピオンになるでしょう。しかし、キングが戻ってきた。素晴らしいビッグマッチだっただろ?」と再び王者となった喜びを語った。

 WOWOWでゲスト解説をしていたWBA世界ミドル級王者の村田諒太は「感動する時というのは、予想しないこと、想像を超えたことをする時や見たとき。まさに今日はそんな試合だった」と始終興奮気味だった。
 なお、この一戦は2月24日(月)21時からWOWOWライブ  エキサイトマッチにて再放送される。

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