【UFC】”秒殺女王”アマンダ・ヌネスが判定で初防衛、鮮血のスペンサーは耐え抜きダウン許さず
コーディ・ガーブラントが相手のパンチを誘い込みカウンターで衝撃KO勝利WME-IMG
『UFC 250』(2ページ目)
2020年6月6日・土(日本時間7日・日)
アメリカ・ネバダ州ラスベガス/UFC APEX
▼セミメイン バンタム級マッチ 5分3R
●ハファエル・アスンソン(37=ブラジル/同級5位)
KO 2R 4分59秒
○コーディ・ガーブラント(28=アメリカ/同級9位)
アスンソンは、ブラジリアン柔術仕込みの華麗なサブミッションを武器にUFCで7連勝を飾るなどの活躍を見せたが、怪我のため14年10月の試合から1年9ヶ月の長期離脱。16年7月の復帰戦で判定負けも、その後4連勝を飾ったが、19年は2試合とも敗戦している。
ガーブラントはボクシングとレスリングベースのストライカー。MMA11戦無敗のまま、16年、ドミニク・クルーズから世界バンタム級のベルトを獲得。17年に初防衛戦でTJ・ディラショーに敗れ、以後3連敗中だが、19年の試合ではファイト・オブ・ザ・ナイトを受賞するなど激闘ぶりは健在だ。
今年4月にESPNのインタビューで、アスンソン戦でケリをつけてから「階級を下げ、フライ級を盛り上げる」と語ったことから、今後UFCでフライ級に参戦予定の元RIZINバンタム級王者マネル・ケイプが「俺の初陣はマネル・ケイプvsコーディ・ガーブラントとやろうじゃないか!」とSNSで挑戦を叩きつけている。
両者ともに、今回の試合で連敗脱出といきたいところだ。
試合は序盤からお互い距離を取り、ローで探り合う。ガーブラントは後ろ蹴りを出せば、アスンソンも後ろ蹴りで返すという拮抗した展開。ガーブラントは右のカーフキックが冴え、カーフキックでアスンソンがバランスを崩す。
2Rは、アスンソンが後ろ蹴りやカーフキックなどで積極的に技を出し始める。圧力をかけてじりじり前に出てパンチを振るうが、ガーブラントはしっかりガードする。ガーブラントはしっかり距離を取り、アスンソンの動きを伺う。
残り2分を切り、お互いパンチの打ち合いになる。これを機にガーブラントが圧力をかけて前に出始める。アスンソンの左とガーブラントの左フックがクロスし、アスンソンはバランスを崩して床に手をつく。すぐに立ち上がったアスンソン。
残り1分になり、ガーブラントは更に圧力を強め、飛び込んでのパンチなども繰り出す。ガーブラントがタックルに入るかのように体勢を下げたところに、顔面めがけ右フックを狙ったアスンソン。その瞬間、体を起き上がらせ、右フックを放ったガーブラント。アスンソンの右フックはガーブラントの胸のあたりを通過。ガーブラントは見事アスンソンの顎を捉え、そのままマットに崩れ落ちた。
2R終了直前に起きた衝撃的なKO劇だった。
ガーブラントは試合後のコメントで「当たった時にはダウンするという確信がありました。私はモチベーションも高く、キャリアもまだこれから積み重ねたいと思っています。バンタム級はメンバーも揃っており、タイトルにも戻っていきたいと思います」と述べ、バンタム級王座返り咲きに意欲を見せた。今後フライ級でケイプとの対戦は実現するのか。
なお、ガーブラントは今大会でアルジャメイン・スターリング、ショーン・オマリー、アレックス・ペレスと共に「パフォーマンス・オブ・ザ・ナイト」を受賞した。
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